ニュース2022.08.03
木材の多様化目指す
MALAYSIAN TIMBER COUNCIL(マレーシア木材評議会)
マレーシアの木材産業の発展と成長を促進するため、1997年に設立されたマレーシア木材評議会(МTC)。貿易を促進し、木材製品を世界に流通させることを目的としている。
マレーシアの森林は5割が原始森林で、残りがプランテーションだ。プランテーションのメーンはラバーウッドで、ゴムを生産した後、木材として切り出される。他にドリアン、アカシアマンギューム、ユーカリなどが木材に活用されている。木材の伐採や森林環境はMTCS(マレーシア森林認証制度)で管理されている。
「森林環境を維持管理することは、マレーシアの重要な輸出材である家具につながります。家具の材料である木材を守ることですから」とシニアマネジャーのジェニファー・リーさん。マレーシア家具材の代表はラバーウッドだが、年々価格が高くなっているため「今後はいろいろな原材料を使うことが必要だろう」と話す。
マレーシア家具の今後については「インドネシアだったらバリの家具のイメージがあり、中国の家具もすぐイメージできる。誰でも分かるマレーシア家具のイメージがほしい。そのためにはデザイン力の向上が必要です」。MTCではデザイナー育成プログラムを導入して、デザイン力の強化を進めている。
ベッドまでワンストップで提供
RELIABLE TREND
リビング、ダイニング家具からスタートし、今年創立22年目を迎える。現在はベッド、キッチンやオフィスの家具まで展開し、ワンストップで顧客の満足に応えられる商品展開を実現した。
シンプルなデザインのソファ、座り心地の良いロッキングチェアなどが注目された。米国、欧州を中心に輸出も多い。日本への輸出は全体の5%と減少中で、中国、韓国への輸出が増えている。
日本輸出20年超える実力派
HeveaPac
MIFF初回から出展する老舗メーカー。日本への輸出も20年以上に及ぶ。カラフルな収納ボックスなどデザイン性の高いホーム家具を得意とする。自社デザイナーと各国のバイヤーの声を製品に生かす一方、トヨタ式生産システムを導入し、製作工程の自動化などを図り、コストの見直しを徹底した。「今回のMIFFは想定以上の売り上げがあった」という。
生活シーン合わせ部屋提案
JOHANN&JOANN
生活シーンに合わせた部屋作りをトータルで提案した。リビング、ダイニング、ベッド、キッズなどのテーマに合った家具を配置。快適さに加え、コンパクトなサイズ感を重視し現実的な部屋作りを具現化している。米国、欧州、オーストラリア、韓国への輸出が多い。マレーシア家具の強みは「適切な価格で、標準的な家具を求める方にはベストサプライヤー」という。
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