ニュース2022.08.03
3年ぶりのリアル展示開催となったMIFF2022。新型コロナのパンデミックを乗り越えて、世界各国から多くの来場者があった。短い準備期間の中、東南アジア最大規模の家具見本市をつくり上げた。インフォーママーケットでMIFFゼネラルマネジャーを務めるカレン・ゴイ氏に聞いた。
―3年ぶりの開催となった今のお気持ちは。
2年間オンラインで開いてきましたが、やっぱり対面して商談した方がいいという気持ちはありました。バイヤーはこの間、同じ仕入れ先から商品を入れています。でも、新製品を探すには実際に物を確認して探した方がいいのです。前回よりも、出展者も来場者も減ることは見込んでいました。でも、今回開催することで来年3月の本番につなげる意味もあります。いきなりエンジンをかけるのではなく、ウオームアップという形でやってみよう、来年の準備という形でもやるべきだと思いました。
―この時期だからこそ、真剣な商談が行われたようです。
この2年間、家にいる時間が増え、家具の重要度が分かったと思います。家具は大切な物で、新しくリニューアルしようという気持ちが高まりました。実際に家具の需要は伸びています。
―日本企業の出展はなかったのですが、MIFFにとって日本市場への期待はどうですか。
マレーシアの家具輸出先の2位は日本ですから、とても大事なマーケットです。日本の企業の方は「マレーシアで日本の家具が売れるかな」と出展する考えもあるでしょうが、MIFFはマレーシア国内向けの展示会ではなく、世界中のバイヤーが訪れる場です。4日間で各国のバイヤーと出会えるイベントですから、海外事業展開の足掛かりと捉えてぜひ出展していただきたい。
家具製品だけでなく、原材料の輸出を考えている企業もチャンスがあります。マレーシア家具の大半はラバーウッドを使っていますが、一部は米国などから材料を輸入して加工しています。日本の木材をPRする場としても有効です。
―今後、MIFFをどう発展させていきたいですか。
現在、出展者の約7割はマレーシアの企業です。もっと多くの国のメーカーに出展していただき、マレーシアを「家具のハブ」にしていきたい。ここに来ることで「世界中の家具を買える」というイベントにしたいと思います。
―カレンさんにとって家具とは、どんな存在ですか。
どんな方にとっても家具は生活の必需品です。それが自分の好みに合わせて選択できるライフスタイルの必需品になりました。私はMIFFが創設されて3回目から携わってきました。素晴らしい家具を出展する方、探しに来るバイヤーの方、皆さんが満足できるプラットフォームを築くのが私たちの役目です。
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