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★強みは「多様な国民性と期待通りの品質」 シンガポール・メディアグループ率いるケイシー・ルー氏がみるマレーシア家具

APSメディアグループ代表のケイシー・ルー氏

 マレーシア家具の強さはどこにあるのか-。シンガポールで家具インテリアのメディアグループを率い、世界各国の家具事情に詳しい、APSメディアグループ代表のケイシー・ルー氏に聞いた。

 ―マレーシア家具の強みはどこにあるのでしょうか。
 まずは品質です。これは全てが高品質という話ではなく、高い金額を払うとその価値に合ったAグレードの製品ができ、もう少し予算を抑えたものなら少し低いBグレードの製品ができる。価格に見合った商品がいろいろあり、払った額の適正に応じた商品が買えるということです。高いお金を払って、届いたらBグレードだった、ということはありません。
 また、技術力の高さからOEMの需要は多かったのですが、デザイン力が上がり、今はオリジナルデザインのODMが増えています。加えて、コミュニケーション力の高さがあります。これはマレーシアという国の国民性、文化が背景にあり、顧客の言語に合わせて対応できる。英語、中国語など、その国の言葉で商談できる。これはマレーシアの持つ多様性に通じます。
 ―MIFFを毎回見てきて考えることは何ですか。
 当初はマレーシアの国内向けの家具展示会でした。その後、東南アジアの国々をはじめ、世界各国からの出展が続いた。中国や日本の家具も出てきた。その中でマレーシアの会社が「こんなことができるのか」と気付き、研究を重ねたのです。近い将来、MIFFはアジアだけでなく、より大きな国際レベルの見本市となることで、マレーシア家具業界にさらによい刺激を与えることでしょう。

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