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★天然藍×オーク材の藍染スツール 伝統工芸が製品化

藍染スツール
木目がくっきりと美しく浮かび上がるオークを使用(左が藍染後)

 広島県府中市で家具を中心に製造している木工メーカーの伝統工芸は5月30日、同社のオリジナルスツール「LISCIO(リッショ)」に藍染めを施したスツールを発表した。
 同社によるとLISCIOは、森宣雄氏デザインの3本脚のスツールで、無垢材を使ったなめらかで心地よい手触りを追求したシリーズ。新製品は、このスツールの部材を藍液に浸し、乾かす作業を繰り返して木に色をなじませてブルーに仕上げる。
 染めは、同県福山市山野町で藍の栽培から染めまでを一貫して行っている藍屋テロワールの藍師・染師が手掛け、藍の葉を天日干しし、約120日かけて発酵させて染料の軸となる蒅(すくも)を完成させる。蒅と灰汁、貝汁、ふすまを混ぜ合わせ、微生物の力で染料を仕上げていく。
 無垢材との相性もよく、化学染料とはひと味違う天然の藍ならではの奥の深いブルーが特徴。座面、脚を手作業で染めていくため、藍の風合いや木目の浮かび方が商品によって異なり、木が見せる表情が一脚一脚違うのも魅力という。
 素材はオーク材で、ウレタン塗装(ツヤ消し)。サイズは直径390×座面高さ435㍉。座面厚みは約20㍉。重量3㌔㌘。価格は一脚3万5000円(税込み)。
 同社では今後、鉄媒染や柿渋などの草木染めのスツールも商品化する予定としている。
 藍染スツールの詳細は同社オンラインショップ

藍液に漬ける→なじませる→空気に触れさせる→水にさらす→乾燥を何度も繰り返す
水にさらす工程
藍染スツール

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