ニュース2021.08.28
京都大学と住友林業は8月25日、国際宇宙ステーション(ISS)で木材の宇宙曝露実験を開始すると発表した。数種類の木材試験体をISSの日本実験棟「きぼう」の船外宇宙空間に曝露し、木材の劣化メカニズムを検証した上で、木造人工衛星打ち上げを目指す計画。試験体の木材は9月には宇宙航空研究開発機構(JAXA)にを引き渡され、12月から約半年間、ISSでの実験が予定されている。宇宙空間での木材の曝露実験は史上初という。
今回の実験は京都大学と住友林業が昨年4月にスタートした「宇宙木材プロジェクト」の一環で、宇宙空間で木材がどのように劣化するのか、宇宙曝露前後の木材の微細構造の変化等を定量的に分析し、劣化メカニズムを解析する。実験を通じて高機能な木材の開発につなげ、地球上での利用拡大に応用するのが目的。
約6カ月経過後の22年6月ごろ木材試験体をISS船内に回収し、補給船で地球に再輸送する計画になっている。
宇宙木材プロジェクトでは、木造人工衛星の23年打ち上げを目指して開発が進められている。木材は電磁波や磁気波を透過するためアンテナや姿勢制御装置を衛星内部に設置でき、構造を簡素化できるほか、運用終了後は大気圏突入時に完全に燃え尽きるので微小物質(アルミナ粒子)が発生せず、クリーンで環境に優しい人工衛星の開発につながるという。
衛星を投入するのは高度400㌔㍍前後の地球低軌道で、高真空などにより材料が劣化する極限環境であることから、今回の曝露実験で木材がどのように劣化していくのか確認する必要があるとしている。
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