連載2021.04.07
大手通販企業などを取引先としているビーウィズが開発したラストワンマイルアプリ「ドコビジタ」は、家具配達の効率化と顧客サービスの付加価値の向上を同時に実現することができる。同社流通事業部長の西久保和行氏に「ドコビジタ」の使い方と導入メリットについて聞いた。
――「ドコビジタ」は、ラストワンマイルの課題をどう解決するのですか。
フェース・トゥ・フェースで物を受け渡しする時の擦れ違いはよくあることですね。特に明確に時間指定できない場合、近くに買い物に行っている時に物が届いてしまって受け取れないことがあります。受け取り側、配達側のこうした手間を解消するのが「ドコビジタ」のサービスです。
配達先となるお客さまは、誰が届けるのか、配達スタッフが今どこにいるのか、いつ到着するのかショートメールのお知らせによって分かるようになっています。お客さま側ではアプリのインストールは不要なため、ウェブ対応のスマホやガラケーがあれば、だれでも利用が可能です。
一方、導入する企業様は、配達スタッフが携帯電話のアプリを使って配達先の情報を登録することができるため、誰がどのルートを使って、いまどこにいるのか分かるようになります。
――家具業界も電子商取引(EC)が活発になっています。導入メリットは。
設置や組み立てのために、お客さまに立ち会っていただき、フェース・トゥ・フェースで物を届けることが必要な家具配達にはまさに最適なサービスです。
お客さまにとっては、誰がいつ家具を届けてくれるのか事前に分かることが最大のメリットになります。また、サービスの良しあしを評価できるので、安心して物を届けてもらうことができます。
導入する企業様にとっては、お客さまが到着時間に物を受け取れるように準備することができるので、再配達の手間がなくなり運送を効率化できるようになることが一番のポイントです。また、いつ到着するかが分かることで、配達先のストレス軽減だけでなく、到着時間確認などの問い合わせ入電の削減による企業側の負担とコスト低減も期待ができます。
どのルートを何時間かけて届けたかというデータを収集・分析してスタッフの運送ルートなどを効率化することもできます。お客さまに、安心・確実な配達サービスを提供できることも差別化のポイントになります。
――既存の配達サービスにどう組み込んでいけばいいのでしょうか。
料金は月額4980円の基本料、1訪問当たり70円の従量課金制となっています。さらにクラウドサービスになっているので、簡単に導入することができます。オプションで配達スタッフがどこにいるのか分かるサービスもあるので、配達先近くのスタッフに訪問をお願いすることもできます。仕組みとしては非常にシンプルなので、既存のシステムと連携させるようなカスタマイズも可能です。
昨年11月からスタートしたサービスですが、今後はお客さまのご要望をうかがいながら機能アップを進めていきます。無料体験サービスを利用して2カ月間、30訪問まで試しに使ってみることができるので、まずは実際にお試しいただければと思います。
――家具業界に向けて一言お願いします。
私たちはもともと企業のコールセンターやシステムサポートをやっている会社なので、アフターサービスも含めて安心して「ドコビジタ」を使うことができます。家具の配達は、電話でお客さまと到着時間の連絡を取っているところが多いと思います。そこをデジタルにシフトして、さらに効率化を目指していただければと思います。
<会社概要>
ビーウィズ株式会社
代表取締役社長 森本 宏一氏
〒163-1032 東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワーN棟32F
電話:03-5908-2929(ドコビジタ事務局)
メール dokovisitor@bewith.net
ウェブ https://www.bewith.net/
ドコビジタ・ウェブ https://www.dokovisitor.com/
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