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年頭所感 一般社団法人日本家具産業振興会会長 岡田贊三氏 技術とデザインを世界へ発信 環境問題への取り組みを

一般社団法人日本家具産業振興会会長 岡田贊三氏

 明けましておめでとうございます。
 皆さまにおかれましては輝かしい新年をお迎えになり、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
 昨年はコロナ禍により全世界が大混乱に陥り、経済も厳しい局面にさらされ、先の見えない不安におびえる年でありました。また、米国大統領選挙、米中対立など、世界の状況も混迷を深め、自然界でも、異常気象、災害の多発など世界の大転換期を思わせる様相を見せております。
 しかし歴史を振り返ってみれば、人類はさまざまな危機を乗り越え今日まで生成発展してきました。ピンチはチャンスであるとの例もあります。また、ピンチは学ぶチャンスであるともいわれております。恐れず、侮らず、対処していくことが肝要ではないでしょうか。
 さて、私こと、昨年より加藤前会長から突然の指名を受け、会長職を拝命させていただきました。わが日本家具産業振興会は、この時代に何を目指し、何を実行していけば良いのかを再検討する必要性を感じております。皆さまのご意見を集約し、方向性を定めなければなりません。それぞれの立場で必要性はさまざまですが、家具の産業振興という目的に向かって、参加型の活動を推し進めて、道を開き、この難局を乗り越えていきたいものと願っております。
 昨今、SDGs、ESGが声高に叫ばれ、環境問題に取り組まない企業は淘汰(とうた)されるという社会的要請も強く、問題意識として取り組んでいくべきだろうと思っています。また、輸入家具に押されているわが業界として、日本の技術、デザイン性を高めて、国内、世界に対して発信すべく、努力も必要ではないでしょうか。お互いに切磋琢磨(せっさたくま)を目指したいものと願っております。微力の私ではありますが、皆さまのご協力で当会が発展することを心から願っております。
 10年間もの間、会長職を務められ、今日まで当会を維持、発展させてこられた加藤知成前会長のご努力に敬意と感謝の念をささげさせていただきます。

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