ニュース2020.12.25
各種金庫・保管庫メーカーのディプロマット・ジャパン(東京都大田区)はこのほど、テレワークを導入している企業の会社員を対象に「機密書類・重要書類の保管方法」に関する実態調査を実施した。その結果、自宅での重要書類の保管方法に不安を抱えている会社員は8割近くにのぼることが明らかになった。不安の理由は「自宅に機密書類や重要書類の管理場所がない」が62・8%で最多、次いで「訪問者や家族など誰でも閲覧ができてしまう」が47・7%にのぼったという。
◆不安トップは「自宅に管理場所がない」
調査は12月14、15日の両日、都内在住でテレワークを導入している企業に勤める会社員で機密書類・重要書類を家に持ち帰っている112人を対象に、インターネットを通じてアンケート形式で聴いたもの。
調査結果の概要は次の通り。
まず、自宅での機密書類や重要書類の管理についてセキュリティ上の不安を感じるかを質問したところ「非常に感じる」が36・6%、「感じる」が40・2%と全体の8割近い人が不安を感じていると回答した。
非常に感じる、感じると回答した人にその理由を複数回答で聴いたところ「自宅に機密書類や重要書類の管理場所がない」が62・8%、「訪問者や家族など誰でも閲覧ができてしまう」が47・7%、「機密書類や重要書類の管理方法が定まっていない」46.5%、「自宅だと紛失/流出の要因が多い」39.5%、「自宅だと機密書類や重要書類への意識が薄れる」39・5%などとなった。
◆私的な書類と混ざってしまう懸念も
また、自宅での機密書類や重要書類について、どのような問題が発生する可能性があると思うかを複数回答で聴いたところ「プライベートな書類と混ざってしまう」が56・2%、「家族が誤って処分してしまう」48・2%、「掃除などの際に紛失してしまう」34・8%などとなった。
発生し得ると思う問題を自由回答で答えてもらうと▽シュレッダーで裁断し忘れ(46歳)▽空き巣に入られる(38歳)▽置き場所を忘れる(53歳)▽一般ごみと紛れて捨ててしまう(41歳)―など58件の回答を得られたという。
これらの結果について同社では、テレワークの常態化によって、これまでの会社勤務では考える必要がなかった心配事も生まれてしまうことがあり、重要書類の保管のために安全な保管場所を求める会社員の声が多数あることから、金庫・保管庫などの支給や購入が今後必要になるとしている。
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