ニュース2020.08.04
国際的な森林認証制度FSCの普及啓発を行っているFSCジャパン(日本森林管理協議会、太田猛彦代表)はこのほど、適切に管理された森林の木材から作られた製品に付けられる「FSC認証マーク」が一般にどれだけ認知されているかの調査結果を発表した。それによるとFSC認証マークの認知度は21・9%で、FSCジャパンでは国内での認知が向上しつつあるものの、認証マークの正しい知識や情報共有を今後さらに促進していく必要があるとしている。
製品数増加が背景に
調査は、FSCマークを含む9つの国際認証ラベルを取り上げ、認知度や購買行動への影響を調べる目的で、FSCジャパンと日本サステナブル・ラベル協会が共同で今年2月13日~17日の5日間、インターネット上で全国の15歳~69歳の男女3000人を対象に実施された。
その結果、FSC認証マークの認知度は21・9%となり、3年前に実施した別の調査での認知度18%に比べて着実に国内での認知が向上しつつあるとしている。背景には、FSC認証取得者数の増加や認証マーク付きの製品数の増加、SDGsへの関心向上が背景にあるとみられる。
また、FSC認証マークを最初に見た場所について聞いたところ「小売店」と回答した人が34・9%、「学校の授業や職場」14・3%、「インターネット」が13・6%となった。小売店に次いで学校や職場が多かったのは、学校の授業へのSDGsの取り入れや、CSR、ESGなどを推進する企業の増加が背景にあると見られる。
「内容知らない」6割
FSC認証マークを認知している人の知識レベルについては「名前を知っている」が22・6%、「内容を知っている」と答えた人は12・2%、「他人に説明できるくらい詳しく知っている」は4・3%だったのに対し「見たことがあるが名前は知らない」と答えた人が61・0%で、半数以上は名前や内容については知らないという結果になった。
FSCマークを見たことがある人のうち、同じような商品で認証ラベルの付いた商品と付いていない商品があった場合、認証ラベルの付いた製品を選ぶと回答した割合は22・7%となった。
FSCマークをどの程度認知しているかの認知レベル別に見た「マーク(認証ラベル)付きの商品を購入する」と回答した人の割合については、「他人に説明できるくらい詳しく内容を知っている」
(53・6%)、「名前だけではなく内容を知っている」(50・0%)となり、内容を知っている人の半数以上が「マーク(認証ラベル)付きの商品を購入する」と回答しており、内容への理解度が購買行動に影響することが推測される。
FSCジャパンでは調査結果について「今後も認知度の向上に努めつつ、同時に現在の環境社会的な背景やFSC認証マークの正しい知識、森林問題と日本人との関係や身近で貢献出来るアクションなどの情報共有を促進していく必要がある」としている。
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