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★2月家具輸入、中国製品53%の大幅減 総額は前年比30%減 消費増税と新型コロナ響く

 家具新聞社が財務省貿易統計を基にまとめた今年2月の家具輸出入通関実績によると、輸入は338億5977万円で前年同月比30・1%の大幅な減少となった。輸入の減少は昨年10月の消費税増税による国内需要の減退に加えて、昨年末から中国湖北省を発端に世界に広がった新型コロナウイルス感染の影響により、中国からの輸入額が昨年2月の248億7967万円から117億576万円へ53・0%減少したことが響いた。新型コロナが今後、3月以降の世界貿易にどこまで影響するのか行方が注目される。一方、輸出は68億9585万円で前年同月比4・7%マイナスとなった。

木製家具は30%減

 家具完成品の国別輸入額は、中国が71億5079万円で首位を守ったが前年同月に比べ57・3%の大幅減少となった。次いでベトナムは45億2699万円(前年同月比15・0%減)、マレーシア21億3993万円(同18・2%増)、台湾17億9296万円(同7・7%減)、インドネシア11億5175万円(同4・4%増)、フィリピン10億4818万円(8・8%減)、タイ10億227万円(同2・8%減)、イタリア9億5564万円(同6・6%増)の順だった。
 このうち木製家具の輸入額は138億6004万円(同30・2%減)。国別では中国が38億9108万円で首位を守ったものの前年同月に比べ57・7%の大幅減少。ベトナムは38億6291万円と僅差に迫った。次いでマレーシア15億2602万円、フィリピン10億1022万円、インドネシア9億816万円、タイ8億6355万円、イタリア4億7310万円、台湾3億9316万円の順だった。
 家具部分品の輸入額は、トップの中国が45億5497万円(同43・9%減)に減少したのに対し、ベトナムは13億9911万円(同0・8%増)の微増。米国は5億8840万円(同65・3%増)に増加したが、4位のタイは5億6299万円(同61・0%減)と大幅な減少となった。

輸出額は4・7%減

 家具全体の2月の輸出額は68億9585万円で、前年同月に比べて4・7%減少した。
 家具完成品の国別輸出額は、中国向けが1億9560万円(前年同月比17・3%減)。次いで米国1億1129万円(同16・6%減)、台湾9611万円(同10・7%減)、香港9089万円(同24・4%増)、韓国6818万円(同1・2%増)の順。シンガポール向けは3075万円(同77・8%減)と大幅に減少した。
 また家具部分品は、中国向けが15億2686万円(同45・7%増)と大幅に増加したのに対し、米国は13億5831万円(同25・6%減)に減少して首位が入れ替わった。3位はタイの5億6127万円(同5・8%増)だった。

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