連載

日本発 シニアライフ提案<1> フジホーム 外出の楽しさを演出 おしゃれなステッキ

ウィリアム・モリス ステッキ
Twin Z Stick

 英国の近代デザインの巨匠、ウィリアム・モリスのデザインを採用したステッキ、カラフルなシルバーカーなどファッショナブルな製品を製造・販売している介護用品メーカーのフジホーム(東京都中央区新川)。
 その発想は、岡野健社長が母親にプレゼントした1本のステッキから始まる。
 「母親が今まであるような地味なステッキは嫌だというのですよ。そこで、どんなものがいいのかと聞くと『真っ赤なおしゃれなステッキがほしい』。そこで自社で作って持たせたら、それまで家にこもりがちだった母親が、毎日持って歩いて元気になったのです」。
 日本は介護用品の機能性では、先進国といってよい。ただ、シニアライフを心豊かに過ごすための家具やファッション、介護用品のデザイン性については、まだまだ開拓の余地がある。
 デザイン性を考えた「Walking Stick(ウオーキングステッキ)」を世に送り出しているフジホームの介護用品は、まさにその最先端を走っている。岡野社長はステッキを持つシニアのファッションまで考え、製品の新たな見せ方も研究している。
 このほど開発した「Twin Z Stick(ツィン・ゼット・ステッキ)」は、室内の歩行と立ち座りをサポートする。カラーはオフホワイト、ディープレッド、フォレストグリーンの三種。岡野社長は「介護用品や福祉商品売場ではなく、家具店やライフスタイルショップ店での販売を検討している」と家具メーカーや販売店とのコラボレーションを模索している。ファッションからインテリアまで、介護用品の親和性を考えた新鮮な発想が興味深い。

シルバーカー

連載の最新記事