ニュース2019.11.06
フランスベッド 冷感枕に人気、現地特有の情報も
フランスベッドは、3年連続のMIFF出展経験を生かして、ブースをコンパクトにまとめ、商品を絞り込んだ。電動リクライニングベッド「ルーパームーブ」を展示の柱に、全身指圧マッサージ器「ツボヘルサー」、熱帯気候のニーズを踏まえた接触冷感枕「クールデオド抱き枕」をはじめ、快眠をサポートする小物を出品した。
法人事業本部海外営業部部長の濱田浩美氏は2019年に初めてMIFFを訪れ、親日的でフレンドリーな国民性と丁寧で親切なMIFFのホスピタリティーに魅力を感じたという。特に「クールデオド抱き枕」は、毎年出展していることもあって、初日から予約が入るなど、人気商品になっている。
MIFFには数多くのベッドが出品されるが、「ルーパームーブ」のように電動リクライニングできる機能的なマットレスは珍しい。130カ国を超える来場者が訪れる中で、米国や香港などのバイヤーが興味を示し、11月に香港で開かれている見本市への出品につながった。
濱田氏は「さまざまな国々との取り引きのきっかけになる。求められるサイズ感や価格設定など、現地に行かないとわからない情報やコミュニケーションが得られた」と成果を挙げた。訪れたバイヤーの店舗にも足を運んで、現地の意見を聞きながら、今後の販売に生かすための情報収集に努めた。
「高齢化への対応や健康意識が高まるような商品を展示したら、もっと見本市の注目度が高まる」と濱田氏は期待を込めて話した。
向陽技研 静音ソファ金具「手応えあった」
家具の機能の要(かなめ)となる金具を製造している向陽技研は2019年、MIFFに初出展した。広大な会場に並ぶマレーシア家具メーカーのソファなど製品の多くには、中国製の金物が使われている。同社は高性能な静音タイプのソファ向け金具「サウンドゼロ金具シリーズ」などを出品して差別化を図った。
同社は2017年にベトナムのハノイに工場を開設、東南アジアへの営業強化の一環として出展した。「米中貿易摩擦の影響で、製造業の東南アジアシフトの話を頻繁に聞いている。ASEANエリアの経済成長・人口規模という観点からも、マーケットに対して非常に魅力を感じている」という海外営業部シニアマネージャーの古川和正氏。足繁くMIFFを訪ね、入念に視察した。
「世界有数の家具輸出国であるマレーシアには世界に展開している競争力のあるソファメーカーが数多くあることがベースとしてある」と営業部の江原史貴氏は、同社にとってのMIFFの位置付けを説明する。主催者であるUBMマレーシアは「東南アジア最大級の見本市であるMIFFは、ASEAN、そして世界へと飛躍するハブとしての役割を持っている」ことを強調している。
「今回の出展を通して、主力製品の一つであるソファギアの需要の高さを知ることができた。多くの引き合いをいただき、市場の深いところにも触れることができて非常に満足している」と江原氏。今後も同社は継続的にMIFFと関わりながら、ビジネスの拡大を図る方針だ。
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