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飛騨の家具フェスティバル特集③ 飛騨の家具新作リポート⑤ シラカワ 軽やかなデザイン ちょい肘チェア

同社としては初となるスチール脚のテーブル
曲げ木の技術を駆使したチェア

 シラカワは曲げ木の技術を駆使したダイニングチェア(S―BW225)をショールームで披露した。背板は1本の曲げ木を削り込み、後脚はゆるやかな曲線を描いている。軽やかなデザインと「ちょい肘」がポイント。板座はまるみをもたせ、わずかに弧を描いてフィットする。
 合わせてスチール脚の耳付きテーブルを参考出品した。同社がスチール脚を使うのは初めて。
 コンパクトなダイニング「CHARDIN(シャルダン)」は、コストを抑え、アッパーミドルクラスへの広がりを狙う。テーブルのサイズは幅1500奥行き850高さ700㍉。ハーフアームチェアの背には曲げ木を使い、シンプルなデザインにまとめている。チェアの価格は5万円台に抑えている。
 激しさが増しているミドルクラス商戦だが、こうした商品の投入によって、アッパーミドル層への「飛騨の家具」の浸透を図る。
 このほか、新色を加えて約70色になったファブリックも披露し、メーン会場やショールームで新しい張地の家具を披露した。
 家具デザイナーである故岩倉榮利氏がデザインした「凛(りん)」は、生存中に商品化された最後の遺作となる。
 ショールームでは、ダイニング、リビング、イージーチェアなどを展示した。見る角度によってさまざまな表情を見せる「凛」に座り、岩倉氏を惜しむ姿もあった。

ミドルクラスへの「飛騨の家具」の浸透を狙う
【メーン会場】新ファブリックを張ったチェアなど、多彩なチェアを展示

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