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職人集団「KOMA」が直営店 他社の無垢材家具も展示販売

新たにオープンしたKOMAの直営店。中央にあるのがゼンチェア

上質な無垢材家具製造で注目を集める職人集団工房KOMA(東京都武蔵村山市)の直営店が1月27日、東京都杉並区にオープンした。
 店舗名称は「KOMA shop(コマショップ)」。約165平方㍍のスペースで、同社が製造した家具に加え、他メーカーの無垢材製品も展示販売する。
 近隣にあった約33平方㍍の店舗が手狭になったため移転した。「全国から訪ねてくるバイヤーが増え、一般購買客などにもじっくり見てもらえる拠点が必要になっていた」と松岡茂樹代表は話す。
 同社は「人の手仕事がなせる美しさを追求する」を柱に2003年に創立。椅子を中心とした高品質の家具を50~100個という小ロットで展開している。2015年には百年杉を使用した「シムアームチェア」、16年には広葉樹と針葉樹をハイブリッドさせた軽量家具(テーブルと椅子)と「ピックスツール」がウッドデザイン賞を受賞し話題となった。
 新たにオープンした店内には、これらの受賞作品を筆頭にテーブル、ソファ、棚など約50点の家具が並べられている。 
 店内奥の畳敷きの小部屋にはウォルナット材の高級感ある木目が際立つ「ゼンチェア」(限定1脚)が置かれている。和空間にマッチする中座椅子で幅1200㍉と広く、無駄をそぎ落としたシンプルなデザインにもかかわらず、堂々としたたたずまいで異彩を放っていた。
 スタッフからは「王者の椅子」と呼ばれている。背もたれは完全手作業による削り出しで独特のカーブを描き、深く腰掛けると自然と背筋が伸び、快適な姿勢が保てるよう角度設計されている。同社の目指す「機械では到底たどり着けない、人の心に響く本物の家具」を象徴する出来栄えとなっている。

 ◆KOMA shop 東京都杉並区上荻1―24―10、電話03―6383―5585、午前10時から午後5時まで、定休日は水、木曜。

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