ニュース2025.06.26
一般社団法人more trees(モア・トゥリーズ)は6月25日、隈研吾氏がデザインした組み立て式の棚「KODACHI」を発売した。
モア・トゥリーズは2023年に亡くなった音楽家・坂本龍一氏が創立した森林保全団体で、40年来の友人の建築家・隈研吾氏がその遺志を継いで代表理事を務めている。
隈氏によるとKODACHIは「木々の中に浮かんでいるような棚をデザインし、棚の上に置かれた「もの」が柱によって見えたり隠れたりする。そんな森の中で「かくれんぼう」をしているような、楽しげな風景を生み出したいと考えた」という。
単にものを安置する家具ではなく、使い手の想像力を呼び覚ます「小さな森」として、気候変動、森林破壊、生物多様性の喪失などで、かつてない速度で自然のバランスが崩れ、地球の未来が不確かさを増すいま、人と自然、都市と森、現在と未来をつなぐ「かけはし」になりたいという祈りが込められている。
モア・トゥリーズでは、KODACHIを1つ購入するごとに植樹のためのドネーションプラットフォームTREES FOR SAKAMOTOを通じて高知県梼原町の森に1本の苗木が植えられ、国産材利用を通じた林業や木材産業の活性化を後押しするとともに、植樹によって日本の森を育てることにつながるとしている。
KODACHIの素材は北海道産のシナ合板。無垢材ではなく合板を選択した理由についてモア・トゥリーズでは、無垢材に比べて合板は木材の伸縮が少なく、棚などの組立式の製品に適していることや、森づくりや木材利用の担い手が減っている現状から熟練技術に過度に依存するのではなく、若手スタッフや新たな担い手にも関わりやすい環境を意識したという。
製品にはTREES FOR SAKAMOTOのイメージ写真と、隈研吾氏のサイン入り植樹証明が同梱される。
サイズは幅700×奥行き220×高さ540㍉(組立式)。重量は約5㌔㌘。耐荷重は450㌔㌘。炭素固定量は約9・2㌔㌘。税別価格は3万6000円。
販売はモア・トゥリーズストアのほか、全国の販売店でも順次取り扱いの予定。
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