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★ 「くれへぎ」と「心の豊かさ」… 飛騨の家具フェスティバルに広葉樹の川上から川下まで集結

くれ材を使ったメインブースが会場中央に配置された飛騨の家具フェスティバル
高山陣屋に使われている「くれ材」

 飛騨の家具フェスティバルが10月19日から23日まで、飛騨世界・生活文化センター(岐阜県高山市)をメイン会場に開催された。今年のテーマは「心の豊かさ」。主催する飛騨木工連合会各社が新作を披露している会場のメインブースには、伝統の屋根ふき技術「くれへぎ」が使われた。
 「くれへぎ」は、日本で唯一その姿を残す江戸時代の代官・郡代所跡「高山陣屋」の米蔵に使われている。メインブースでは、高山市の田中明市長を迎えたオープニングトークを皮切りに、連日トークショーが開催された。
 20日に行われた「ひだ広葉樹活用シンポジウム」は、飛騨地域の川上(林業)・川中(製材)・川下(製造)までの事業者が一堂に集い、それぞれの立場から率直な意見が出され、熱い議論が交わされた。
 飛驒産業は、遊朴館のリニューアルオープン、シラカワはショールームをリニューアルして「日本の木」をテーマにした展示を行った。柏木工は木の節を個性として生かした。日進木工はデンマークのO&M DESIGNとコラボした新作を披露した。

テーマブースで連日、トークショーが開催された
家具の脚部を使い、天板を乗せて「飛騨つくり手市」が開催された。昨年は土日のみだったが今年は全期間にわたった
くれ材によるダイナミズム。独特の空間が出現した。使用後は「高山陣屋」に戻されることになっている

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