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★「文化度高めるために」 バリエーション広がるマルニ木工「MARUNI COLLECTION」

コーナータイプが加わった「HIROSHIMA」のモジュールソファ
「HIROSHIMA」ソファの背の斜めの傾斜に沿ってデザインされたオープンシェルフ(写真提供:マルニ木工、撮影:川辺米応氏)

 マルニ木工(広島市佐伯区)はこのほどもミラノサローネに出品した「MARUNI COLLECTION 2024」の新作を発表した。
 リビングアイテムを中心に深澤直人氏による「HIROSHIMA」のモジュールソファや新作のオープンシェルフ、ジャスパー・モリソン氏「Lightwood」の新作ソファ、セシリエ・マンツ氏の新作テーブルコレクション「SHOTO」をマルニ東京(東京都中央区)で披露した。
 同コレクションのアートディレクターを務める深澤直人氏はレセプションで「文化度を高める活動に仲間として参加していただけるとうれしい」と呼びかけた。
 「日本では文化度を高め、豊かに暮らす家具がなかなか広がらない。なぜかというと、お金持ちがいないという単純なことではなくて、いい椅子を買おうという概念がそこまでいかない。いいものに囲まれて豊かさを感じる瞬間があまりない」ことを指摘した。
 さらに「私たちはデザインや文化の力に誇りを持ってやっていかなければいけない。それをマルニ木工とともに一つの椅子から始めてここまできた」とコレクションの新作を紹介した。
 HIROSHIMAのモジュールソファは、基本的なプロポーションはそのままにコーナータイプが加わり、生活や空間に合わせて自由に組み合わせることができる。背と座のクッションも座り心地の質を向上させ、ソファの脚の形状やオープンシェルフなど周辺アイテムも新たにデザインされた。
 「SHOTO」は諸島を意味する。リビングに並ぶ「家具の島々」をイメージしてデザインされたテーブルコレクション。楕円の天板は細部まで精密に作られ、トレイのようになっている。  「Lightwood」に、軽やかな木のフレームのソファが新たに加わった。モジュール式の木のフレームは簡単に分解できる。 

「SHOTO」のコーヒーテーブル
「SHOTO」ロビーテーブル

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