ニュース2024.04.23
桜製作所(高松市)は、喜多俊之氏がデザインした「SANUKI」シリーズの椅子を展示した。背の部分は最初、曲木花王も考えていたが、日本の伝統の折り紙を感じさせる木組みの加工を施している。材を選び精密な加工を必要とするデザインであるため、アルダーを使った初めての挑戦となった。
代表取締役社長の永見宏介氏は、まだ開発段階と前置きしつつ、アルダー材を使った感想を次のように語った
「柔らかめの材なので最初はどうかなと思った。熟練の職人が組んでみたら意外といけそうな手応えがあった。素材の軽さや質感、見た目などを含めて、意外に心地よい椅子に仕上がった。優しい色合いで、さらに深みのある色艶に経年変化する思う」
今後については「さまざまなメーカーが使って検証することによって、さらに使いやすくなるだろう」と永見氏。「これまで流通していなかった材でも、その時代に合った新しい可能性と使い勝手を見つけることができたらいいと思う」と期待を述べた。
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