ニュース

★ 松下産業の国産石、石巻工房とコラボして国産材の傘立てを発売

DROP×国産石。㊧はDROPmini
DROP(秋保石)

 国産石の普及に力を入れている松下産業(東京都新宿区、百田貴宏社長)は3月28日、石巻工房とのコラボレーションによる傘立て「DROP×国産石」を発売した。国産石のプレートに、2×2材(38×38㍉)の屋久島地杉材を規則正しく立てた純国産素材の製品で、最大9本の傘を整然と収納することができるシンプルでユニークなデザインが特徴。
 同社によると、住宅用をはじめ、複数台を連結すると、オフィスや商業施設のエントランスでも利用できるという。
 DROPは、建築家・デザイナーの寺田尚樹氏がデザインして石巻工房が製造・販売している製品。今回はスチールプレートの代わりに国産の天然石5種を使用、天然素材のコラボレーションを実現した。
 サイズは、16本の木柱が並ぶDROP(240×240㍉)と木柱9本のDROPmini(180×180㍉)の2種類。木部を含めた高さはいずれも315㍉。
 価格は、DROP(秋保石)が8万2500円、同miniは6万500円。その他の石種は7万2600円、mini5万6100円となっている(いずれも税込み)。
 プレートに使われている国産石とその特徴は次の通り。
 ▽秋保石 宮城県産の凝灰岩で、採掘時点ではグレーの淡い色だが、黄色に酸化させて製品化する珍しい石材。凝灰岩の中に混ざった玉石が凹凸を感じさせ自然な雰囲気を生み出す。
 ▽黄竜山石 兵庫県高砂市で採掘される凝灰岩で宝殿石とも呼ばれる。均質で粘りがあり、淡く落ち着いた黄色みが周囲の環境と調和し、安らぎの空間を演出する。
 ▽青竜山石 黄竜山石と同じ兵庫県高砂市宝殿の採掘場で採れる青みを帯びた凝灰岩で、目が細かく滑らかな切削仕上げは青みが強く出て、クールな印象を与える。
 ▽雪豊後石 大分県産の地の色が白く希少な石材。落ち着いた色合いと模様は、和風の空間にもモダンな現代建築にもマッチする。
 ▽薩摩石 鹿児島県の凝灰岩で、上品な色調と原石を切る方向によって異なる模様が特徴。今回の商品ではランダムな柄が入る板目柄を採用。
 石巻工房(宮城県石巻市、千葉隆博代表取締役・工房長)は2011年、東日本大震災のDIYによる復旧・復興活動をきっかけに建築家の芦沢啓治氏が立ち上げた工房。DIYのコンセプトはそのまま引き継がれ、内外のデザイナーとのコラボレーションによる製品を製造・販売している。

DROP(黄竜山石)
DROP(青竜山石)
DROP(雪豊後石)

ニュースの最新記事