ニュース2023.07.21
石材の総合プランナー・松下産業(東京都新宿区、百田貴宏社長)は6月16日、建築家でデザイナーの芦沢啓治氏(芦沢啓治建築設計事務所代表取締役)と、ランドスケープデザインを手がける平賀達也氏(ランドスケープ・プラス代表取締役)をゲストに迎え「STONES TALK LOUNGE―コミュニケーションの場作り」を都内で開催した。
同社が国産石のカタログ完成を記念したイベントで、インテリアデザイナーの飯島直樹氏がモデレーターを務めた。両氏はこれまでの仕事を通して、人々をつなげる家具やコミュニケーションの場づくりの事例やデザインに見る素材の役割などについて語った。
芦沢氏は、東日本大震災の被災地・石巻に工房を作ってボランティアの人たちと仮設住宅のための家具を作ったのがきっかけで、いま石巻工房は家具ブランドとなり、家具から傘立てまで世界に販売していることや、工房の製品が世界15の地域で作られていることなどを紹介した。
また今年4月、代官山ヒルサイドテラスにオープンしたザ・コンランショップ代官山店の空間デザインに松下産業の薩摩石を使って成功した事例も紹介した。
平賀氏は、2008年に豊島区の庁舎設計を依頼された際、資金難と敷地の制約から庁舎の上に民間マンションを建てるという、当時としてはあり得ない方法で実現。建設資金を調達するために、民間の力を活用して街路や公園を再開発することになり、公園を起点にして人が回遊できる場所を作ろうと提言。さらに地元の人たちが公園運営をできる仕組みを作り、いま区民の憩いの場所となっている南池袋公園の整備につながったことなどを紹介した。
松下産業の新カタログ「国産石」は、北海道から沖縄まで、国内で採れる石材23種を掲載。国産石の魅力を設計者やデザイナーらに広く伝え、日本の石文化を次世代に伝えていく狙いで発刊された。
芦沢氏はイベント後、本紙の質問に答え「インテリアにとって素材は重要なものであり、今後、石材も積極的に使っていきたい」と語った。
※トークイベントはこちらでご覧になれます。
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