ニュース2023.03.20
今回は、具体的な取り組み内容を提案する。
まずは図をご覧になっていただきたい。4Rとはそれぞれの頭文字の4つのRだ。
Repairable product 修理しながら使えるよう、素材や作りを考えた商品づくり。
Rental 購入前に試しに使ってみたい、必要な期間だけ使える。
Repair 大事に使い続けるために傷んだ時に快く受けてくれる修理サービス体制。
ReUSE ライフステージ、ライフスタイルが変わった時に下取りしてもらえる。
家具も住宅や車に比べて金額は安いものの、耐久消費財である。耐久消費財にはこの4つのRでお客様の日々をサポートし続けなければならない。その日々の営みが、地域のお客さまに対しての家具事業者のプレゼンスを高め、維持、発展へとつながると考えている。
これら4つの流通チャネルを機能させるための大切なコアコンピタンスが「修理」である。修理しながら使う価値がある家具を製造・販売し、修理をすることで顧客とつながり続け、修理ができるから下取り再販ができ、修理ができるから解約後のレンタル家具を再利用できる。
弊社は2004年に家具クリニックサービスを開始し、これまで延べ3万点をゆうに超える家具を修理・リメイクしてきた。その技術力やノウハウがあるからこそ、4つのサービスの機能を支えることができるのである。
この4つの事業を全て内製化する必要はない。一緒に取り組める仲間とともに取り組めばよい。弊社においても家具店、百貨店などと提携している。小売店は売場で販売売上を上げることが主たる業務であり、こうした事業に取り組む人的資源に乏しい。結果的にお客さまが4つのサービスを受けることができれば良いので、背景はどうでもいい。
つまり弊社のような外部協力業者とともにサービス体制を構築すればよいのである。量販店ではまかないきれないきめ細やかなサービスを提供し、地域における小売店としての存在意義を高め、共に発展していけると信じている。
フィールドアロー代表取締役 矢野雅也
やの・まさや 1974年京都市生まれ。職業訓練校、町の家具会社勤務を経て2002年に中古家具SHOP「finger marks」開業。04年家具クリニック、13年家具レンタル業Interenrior、15年オリジナル家具の製造・輸入開始。製造販売・修理・下取り再販・レンタルの4つのチャネルで家具流通の車流通モデル化推進のために取り組む。
<会社紹介>
フィールドアロー株式会社
〒604-0883
京都市中京区間之町通竹屋町下る楠町610森ビル1階
電話 075・251・8360
URL:https://fieldarrow.co.jp/
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