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★【IFFT東京国際家具見本市】海外来場者インタビュー①素晴らしい日本の家具 今は輸出の時期

 新型コロナウイルスの感染数が世界的に落ち着きはじめ、為替が円安に振れる中で、家具メーカー各社は、輸出に向けて本格的に動き始めている。IFFT東京国際家具見本市に訪れた海外来場者に日本の家具は、どう映ったのか聞いた。

Robert Kosoy
Director of sales, Japan
Umbra Ltd.
https://umbra.com


 ――今回の訪問の目的は?
 「Umbra(アンブラ)はカナダの会社で、世界120ヵ国でセールスをしています。日本でも私たちのプロダクトを販売しています。主な目的はマーケットがどうなっているのかということ。そして個人的にですが、いつの日か私たちの会社が日本の家具の会社とコラボレーションできないかと興味があります。主な訪問の目的は売買・取引ですが、もし日本企業と一緒に仕事ができる可能性があればと思っています。現在、私たちの工場は中国にあります。しかし、今の円安の問題と、日本製品の品質がよいという点がありますので、いつの日か、日本の製造業と仕事をして製品を世界中に売ることができたらいいと思っています。
 ――今回が初めての訪問ですか?
 「いいえ、30年以上前にこの見本市にきた事があります。以前名古屋に住んでいた時に飛騨高山に行って、飛騨の家具が大好きになりました。長期的なプランになるとは思いますが、日本の家具の美しさを世界に見せたいと思っています。
 先ほどのセミナーで、なぜ日本の会社がアメリカやカナダの木材を輸入するかという話がありましたが、なぜ国産材を使わないのでしょうか。今が国産材を使ういい機会だと思います。国産材を使い、環境のことをケアするのです。
 ――会場内で気に入ったブース、会社はありましたか?また、印象に残ったところなどお聞かせください。
 「私は木材製品が好きです。どんなものでも、木で作られた物が好きです。飛騨高山の製造業者には感銘を受けていますが、今回は旭川にとても驚かされました。旭川のプロダクトは今まで見たことがなかったのです。アンフェアになりたくないので、特定の会社が好き、ということは避けますが、日本の製造業者の品質と職人の技量には本当に感銘を受けています。エクセレントだと思います」
 ――海外の家具と比べて、日本の家具についてどう思いますか?
 「先ほど言ったことと同じになってしまいますが、品質がとても良いと思います。そしてプライドを感じます。プロダクトを見ればよくわかるのですが、日本人は仕事をする上でとてもプライドがあり、最善を尽くすために献身的です。それはとても素晴らしいことだと思います。最終製品を見た時に、そこにプライドを感じる事ができるのです。
 私個人の意見ですが、日本の家具輸出は、将来的可能性があると思います。日本ではトヨタやホンダなど自動車ばかりが輸出されていますが、長い時間をかけて変わってきてると思います。グローバルブランドとしてユニクロや無印良品があるように、日本の家具も、もう輸出の時期だと思います。

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