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★「木の素晴らしさ見直すチャンス」 東京都主催のモクコレに246事業者出展

メインステージで行われたモクコレの開会式
開会式であいさつする小池都知事

 「WOODコレクション(モクコレ)2023」(東京都主催)が1月31日と2月1日の両日、東京都江東区の東京ビッグサイ西館で開催された。全国38都道府県から木材加工、家具、建材、什器メーカーなど木材に関わる246事業者が出展した。
 2015年の開催から7回目となる今回は一般客にも開放、西館吹き抜け空間のアトリウムには木の糸を使った布製品、アカマツのお茶、アロマオイルなどの販売や木のおもちゃで子どもたちが遊べるコーナーが設けられた。家具メーカーの出展も目立った。ステージでは、飛驒産業社長の岡田明子氏やワイス・ワイスのコーポレートコミュニケーション部リーダー、野村由多加氏らが講演した。
 31日の開会式で東京都知事の小池百合子氏は「日本の山、そして木材、これを利用するということは、日本の呼吸がさらに良くなり、法隆寺をはじめとする、木でつくられた建物の温かさや素晴らしさをもう一度見直していいチャンスにしていきたい」とあいさつした。
 来賓として招かれた林野庁次長の森重樹氏は「モクコレは国内最大の国産木材製品の展示商談会で国産材の利用拡大に向けた機運を醸成していくという観点から大変有意義な取り組み。今回のモクコレには一般の方も参加できると伺っている。暮らしの中での木材利用がより一層進んでいくことを願っている」と期待を述べた。
 開会式では、木材利用の新たな可能性を開拓する革新的、モデル的な建築物、木質空間を表彰するウッドシティTOKYOモデル建築賞の表彰が行われ、2022年4月に竣工した木造メガストラクチャーハイブリッドビル「KITOKI」で最優秀賞を受賞した平和不動産とADXなどが表彰された。

「ウッドシティ TOKYOモデル建築賞」知事賞受賞者
【最優秀賞】
受賞作品 KITOKI
受賞者名 平和不動産株式会社(施主)、株式会社ADX(設計者・施工者)
【女性活躍賞】
受賞作品 やはた幼稚園 保育ルーム
受賞者名 学校法人八幡学園 やはた幼稚園 園長 関 政子
【オフィス木質化賞】
受賞作品 ARTFREAK BASE
受賞者名 株式会社アートフリーク( 施主・設計者)

ウッドシティTOKYOモデル建築賞」最優秀賞を受賞した「KITOKI」施主の平和不動産と設計したADX
開幕を飾った和楽器奏者による「いやさかプロジェクト」。創業130年の宮本卯之助商店と東京チェンソーズによる間伐材を使った和太鼓の音が会場に響き渡った
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