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★地域材や街路樹を活用したソファ 土井木工、モクコレに参考展示

広島県の地域材を活用したフレキシブルソファ
枝や葉をアップサイクルしたオリジナルクッション

 土井木工(広島県府中市)は、広島県の地域材や街路樹を活用したソファを1月31日と2月1日に東京ビッグサイトで開かれる「WOODコレクション(モクコレ)2023」に参考展示すると発表した。
 同社によると、この製品は広島県庄原産ヒノキ材のほか、広島駅周辺の大規模リニューアルに伴い伐採対象となっていた街路樹(クスノキ)を張地の草木染めに活用している。
 強度の必要なフレームは広葉樹で構成し、背面などのパネルに地域材の庄原産ヒノキを使用している。
 林業が盛んな広島県庄原市ではヒノキを種から育てる持続可能な循環利用を推進しており、同社ではこれら木材の加工と活用を地方創生の一端として担う取り組みを進めている。
 またクッションには、立花テキスタイル研究所(広島県尾道市)の協力で、尾道帆布に、植物の枝や葉を煮出し、鉄と結合させて発色させる草木染めを施している。
 モクコレでは、ヒノキの葉と、街路樹の枝による染色の2種類のクッションが展示される。
 同社では現在、広島県庄原市で伐採されたアベマキと、広島駅前で伐採されたクスノキ・ケヤキを製材し乾燥中で、今後は製品ラインナップを増やしソファ、チェア、テーブルの開発を進めていく方針。
 また自治体向けに森林環境譲与税を利用した地域材家具の導入や、街路樹の活用方法などの提案が可能としている。
 モクコレに参考出展される製品は、2人用ソファ(幅1440×奥行き740×高さ700㍉)と、コーナーテーブル(幅740×奥行き740×高さ700㍉)。素材は庄原産ヒノキ、北海道産タモなど。展示ブースは「広島―01」。

庄原産ヒノキ材による草木染めソファ
広島駅周辺の街路樹を活用した草木染めソファ
伐採対象となっていた広島駅周辺の街路樹(クスノキ)

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