自私寸評

2022年12月12日付 自私寸評

 今年も残り半月余り、新型コロナウイルスへの不安はだいぶ薄れたとはいえ、マスクと手洗いは欠かせない。外国人が戻ってきた満員電車でマスクを外す勇気はない。風邪予防にもなるし、冬場のマスク着用は定着するのではないだろうか。無理して外すこともない▼また周囲でコロナ感染者が増えてきた。感染にとても注意していた人がかかったと聞くと、身が引き締まる。ワクチンのおかげで重症化は避けられるとしても、会社は休まないといけない。狭いマンション暮らしなので同居人への感染も不安だ。やはりインフルエンザとは違う。やっかいな病気である。飲み会を自粛する年末も3回目となり、違和感がなくなった。自宅でサッカー観戦する方が楽しい▼家具業界ではようやく今年、リアルな大きな展示会が開催された。各産地の会場では一般来場者が訪れ、家具を熱心に見つめる姿があった。コロナ禍にあって唯一良かったことは、自宅内のことに目が向けられたことだ。テレワークが始まり、家具・インテリアの見直しが個人・法人で行われた。新たな需要は新製品開発に大きく寄与したことだろうか。この流れを来年につなげたい▼ようやく展望が開けてきた。来年は世界中で景気が後退するという見立てが多いが、この3年間に比べればましだろう。気兼ねなく製品に触れ、マスク越しだが会話ができる。さあ、気持ちを切り替えて新年を迎えましょう。

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