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★ロシアのウクライナ侵攻 家具貿易にも影響必至

ロシア・ウクライナへの家具輸出額(財務省貿易統計を基に本紙が集計)

 2月24日のロシア軍のウクライナ侵攻で、軍施設への攻撃や都市部での戦闘で子供を含む市民に多くの犠牲者が出ていることが伝えられている。
 プーチン政権への国際的な批判が高まる中、米国や欧州連合(EU)は26日、ロシアの大手銀行を国際銀行間通信協会(SWIFT)から排除する金融制裁を科すことで合意した。日本も参加する方針。制裁対象となる金融機関は、国際間の決済に著しい支障をきたし、取引が大きく制限される。
 これに先立つ25日、日本政府は主要7カ国(G7)と連携して①ロシアの個人・団体などの資産凍結やビザの発給停止②ロシアの金融機関を対象とする資産凍結③ロシアの軍事関連団体に対する輸出や半導体などへの輸出規制―などの制裁を行う方針を表明している。
 家具などには言及していないものの、このまま戦争状態が長引けばウクライナ経済への打撃はもとより、日ロ貿易にも大きな影響が避けられないとみられる。
 日本から両国への昨年1年間の家具製品輸出は、ロシア向けが43億3038万円。主な製品は、腰掛け部分品が41億8891万円、その他の部分品4468万円、腰掛けを除く金属製家具3239万円、その他の材料製で腰掛け以外の製品が3818万円など。
 またウクライナ向けは、金属製腰掛け868万円、腰掛け部分品364万円などで、合計1273万円となっている。
 人々の暮らしと共にある家具を通しての貿易や交流が途絶えることなく、世界の各国がともに豊かな社会を持続していけるよう、一日も早い戦火の終息が望まれる。

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