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★注目される広葉樹のDIY 昭和木材の新ブランド「MOOQs element」

ベンチやテーブルに適している「無垢S4S材」
棚板やテレビボードに向いている「無垢巾ハギ材」

 総合木材会社の昭和木材(北海道旭川市)の広葉樹によるDIY用材ブランド「MOOQs element(モークス・エレメント)」が発売以来、各界から注目されている。DIYブームに加え、在宅時間が増えていることから同社は「高品質で長い時間を共にできる広葉樹の木材をお届けしたい」と新たにDIYブランドを立ち上げた。
 「当初はホームセンターをターゲットにしていたが、インテリアショップやセレクトショップからの問い合わせも相次いでいる」とMOOQsプロジェクトチームリーダーの伊藤亮氏。「高級無垢家具の購入の入り口として、あるいは高級家具を購入した方が、DIYにも同じ木を使うというところでも需要が期待されている。インテリア用として購入しやすい価格帯であることも注目されている理由」という。
 同社初の生活者向けブランドとなる「モークス・エレメント」は、10月から同社の全国の支店をはじめ、ホームセンターやDIYショップで販売されている。
 ホームセンターで販売されているDIY用木材はこれまで、針葉樹が主流だった。テーブルや椅子、シェルフに適している広葉樹は、家具メーカーやハウスメーカーなどプロ向けに販売されることが多く、一般消費者が入手するのは難しかった。「モークス」はDIY用材として、高級家具に使われる広葉樹のオーク、ウォルナット、サクラの3種類を用意しているのが大きな特徴。「重さ・硬さ・色・手触りなど、多彩な広葉樹の中からライフスタイルに合った木材との出合い、そして、広葉樹が身近にある暮らしを提案する」という。
 「モークス」は「つくるきになる」をキャッチフレーズとして掲げ、テーブルやベンチ、棚やラックなどのDIYに最適な木材をそろえている。
 無垢材4面をカンナで仕上げた「無垢S4S材」は1×4、2×4のサイズで市販のDIY用金物を使用できる。壁や天井を傷付けずに柱を立てることが可能で、強度があるためベンチやテーブルのほかカッティングボードやスピーカーなどの音響系のDIYにも使用できる。
 無垢材を横方向に接着剤でつなぎ合わせた「無垢巾ハギ材」は厚さ15~25㍉、幅300㍉、長さ1820㍉の幅はぎ板で棚板やテレビボードに向いている。
 無垢材を細かく割って長さ方向にも横方向にも接着剤でつなぎ合わせた「無垢集成材」は、広葉樹の質感とリーズナブルな価格設定が特徴。反りに強く棚板やカウンターに向いている。
 今後は、DIYキット製品などの商品拡充も予定している。

「無垢集成材」。広葉樹の質感とリーズナブルな価格が特徴

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