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★2024年開校へ準備「飛騨高山大学」学長候補に宮田裕章教授 建築家の藤本氏がキャンパスをデザイン

キャンパスの設計イメージ
「包まれていること」「その先へと開いていること」を体感できるように、 中央に開かれた丘を配置している

 一般社団法人飛騨高山大学設立基金(井上博成代表理事)は11月5日、2024年4月開校に向けて準備を進めている私立大学「飛騨高山大学(仮称)」の学長候補として宮田裕章氏を選任したことを発表した。宮田氏は東京大学大学院、慶應義塾大学医学部、大阪大学医学部の教授で、データサイエンスなどを専門としている。
 同基金は合わせて、本校キャンパスの設計者として、建築家の藤本壮介氏を起用、デザイン案を公表した。また設置する学部の名称を「共創学部」とすることも明らかにした。
 
 岐阜県飛騨市古川町を本校とする飛騨高山大学は、22年に文部科学省へ新設認可申請予定、全国11カ所に学びの拠点を開設するという。「教育を軸にした多様な実践を通じて、 地域から世界につながる新しい未来の共創に貢献する」ことを目指している。社会人の学びの場も各地に提供していくという。
 飛騨高山大学設立基金は17年、飛騨高山に大学を設立することを目的とし立ち上がった。代表理事の井上氏は、自然エネルギーの研究者で飛騨高山小水力発電代表取締役、飛騨五木企画研究室長、すみれ地域信託常務取締役を務める。メンバーとして飛騨市長の都竹淳也氏らが名を連ねている。
  設置予定の全国11拠点は次の通り。
 岐阜県飛騨市、同高山市、同岐阜市、愛知県田原市、石川県中能登町、長野県小布施町、京都府京都市、北海道札幌市、宮城県仙台市、鳥取県鳥取市、福岡県福岡市

宮田氏コメント
2024年4月開校(2022年10月文部科学省へ大学新設認可申請予定)を目指し、 「飛騨高山大学(仮称)」の設立準備に役職員一同、 日々邁進しております。

飛騨高山大学(仮称)は教育を軸にした多様な実践を通じて、 地域から世界につながる新しい未来の共創に貢献していきます。 私たちは地域の人々が大切にする価値を共に大切にして、 関わる人々と互いを尊重しあい、 新しい社会につながる多様な豊かさを創造する人材を育成したいと考えています。

飛騨高山大学(仮称)では、 高校を卒業した学生のみならず、 社会人が学ぶ場も各地に提供をしていくことを考えています。 様々な立場の人たちが、 多様な地域や取り組みの中で繋がり、 互いに学びあいながら、 新しい社会を拓く実践をともにする、 そうした場を大学は提供していきます。

今回デザイン案を公表した飛騨本校のキャンパスは特に力を入れています。 日本各地はもちろんのこと、 世界からも、 ここで学びたい、 そして訪れたいと思ってもらえる場や体験を構想しています。

また飛騨のみならず、 全国各地に学びの地域拠点(2021年11月現在11か所想定)を設置する予定です。 グローバルに通じる視座を得るだけでなく、 各地域の未来を共創する実践的な取り組みの中で学びの場を提供します。 新しいコミュニティやビジネス、 アートやサービスなど多様な価値を創造するリーダーを輩出する、 そんな教育拠点でありたいと考えています。

1人ひとりが違うからこそ、 足りない力や視点を、 補いあって互いに貢献する社会。 それぞれが多様な豊かさを追求しながらも、 違う個と個がつながりあって、 一人ひとりの生き方がより輝く、 新しい社会。 そうした未来につながる取り組みを皆さんと行なっていきたいと思います。

飛騨高山大学(仮称)の開学にあたり、 皆様のあたたかいご支援を賜りますよう、 何卒よろしくお願い申し上げます。

校舎内部のイメージ
学長候補の宮田氏
飛騨高山大学の設計者として起用された藤本氏

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