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★各社ショールームで密度濃い展示 飛騨の家具フェスティバルの見どころ

イバタインテリアのSignシリーズに追加された肘付回転チェアAS-281
柏木工の壁面固定の収納「SLIM」

イバタインテリア 人気チェアに回転式を追加
 イバタインテリアは、同社の代表作である「木楽(きらく)」と「Sign(サイン)」に、要望が多かった回転式チェアを追加するほか、昨年発表した「THE」シリーズのブラッシュアップ製品を本社ショールームに展示する。
 木楽は、飛騨の古い町並みや、かやぶき屋根の古民家を連想させるシリーズで、曲木やホゾ組みといった飛騨の家具ならではの技法と日本の伝統を取り入れている。
 一方のSignシリーズは、ウオルナット材とオーク材のコンビネーションで、木の持つ味わい、木の質感を楽しめる製品。木部の色を塗装に頼らず、ウオルナットとオークの色合いをそのまま生かしている。
 またTHEは、オーク材の色合いや味わいを存分に感じてもらうため、すべての部材を無垢材にしたという。

ひと言
 岐阜県飛騨市の本社ショールームでは、弊社製造のラインアップの多くを展示しています。カタログだけでは見ることや感じることのできない部分もじっくりと確認していただきたいと思います。高山市内からは車で30分と少し距離はありますが、例年になくパワーアップした商材をそろえて、皆さまを従業員一同、お待ちしております。

イバタインテリア 本社ショールーム=岐阜県飛騨市古川町袈裟丸741、本社工場内
電話0577・75・2502

柏木工 壁面固定収納など新作披露
 会場となる柏木工高山ショールームでは、新商品を中心とした展示を展開。同社の特徴である「建材と家具の融合」、壁面収納から始まるトータル提案を軸に、商品だけでなくビジネススタイルの提案を行う。
 新シリーズ・新商品は次の通り。
 ◆SLIM(スリム)=壁面固定の収納(テレビボード、デスク、シェルフ)。あえて収納としての存在感を主張しないシンプルデザインと、壁面固定による浮遊感が特徴。
 ◆モザイクパネル=新デザイン「ヘリンボーン」を追加。
 ◆ダイニングセット=ブナ材をベースに女性らしい柔らかな印象の2種類のサイドチェアと、耐久性と抗菌仕様のメラミントップのダイニングテーブルを紹介。

ひと言
 コロナにより昨年に続き縮小してのイベント開催となりますが、今回は商品「モノ」中心ではなくお取引先さまとの信頼関係の強化やビジョンに主軸を置いた企画提案となります。本社ショールームでは万全の感染対策を行い、皆さまのご来場をお待ちしております。

柏木工高山ショールーム=岐阜県高山市上岡本町1―260
電話0577・32・7288

シラカワ 国産材でくつろぎの場を
 高山の古い町並み近くに位置するシラカワ「匠館」ショールームで、昨年度発表のコントラクト・オフィスシリーズ「Woody Work Studio(ウッディワークスタジオ)」に「国産カバ材」を使用した新たなデザインを披露する。
 また、シリーズの新製品としてコントラクトを意識したサロンスタイルや畳ずりチェア「マルク」「ラウル」を発表する。
 ウッディワークスタジオは、コロナ禍による働き方の変化に対応した木製オフィス家具シリーズ。複数のテーブルを組み合わせ、円形や楕円(だえん)形に組み替え可能なユニットテーブルを中心に、オフィスをフリーアドレスで機能性が高い交流スペースとして提案する。デザインはゼロファーストデザイン(佐戸川清代表)。オフィスのほか、カフェなどにも提案していく方針。

ひと言
 コロナ禍の中、大きく変わった働き方。木製の特徴を生かし「国産材」を使用してくつろぎの場を提案いたします。ぜひ、木質感を体感してください。オフィスやカフェの移転、新築を考えているオーナー様、デザイン事務所様にも来館いただきたいと思います。

日進木工 新たなリビングシーン提案
 本社ショールームを会場に、リビング用の新製品として張りぐるみのソファ2種類、ラウンジチェア2種類、リビングテーブルも数種類発表する。また、家庭での時間が増える中で、ソファ用のセンターテーブルよりも汎用(はんよう)性の高いサイドテーブルが好まれる傾向にあることを考慮した製品構成も提案する。
 新製品では、CHORUSシリーズにリビングアイテムが加わった。「生活空間に情緒ある家具をしつらえ、人々の生活に心地よさや潤いをもたらしたい」という同シリーズのメインコンセプトを体現するため、機能的で美しいリビングシーンを展開する。ホームユースだけでなくコントラクトでの需要にも対応できるデザインになっている。
 ナチュラルブラウンシリーズでは、新たに張りぐるみのソファを追加。ロングセラーチェアNBC―403、NBC―404との組み合わせで展示し、40年のロングセラーの歴史の中に新たなシーンを提案する。

ひと言
 これまで弊社に少なかった表現やアイテムを取り入れた展示になっております。新たな日進木工をご覧いただける機会として皆さまをお待ちしております。

日進木工本社ショールーム=岐阜県高山市桐生町7―78、電話0577・33・1123

飛騨産業 100周年記念製品を出展
 昨年創業100周年を迎えた飛騨産業は、記念事業として復刻された「第七號(ごう)椅子」シリーズや、彫刻家・三沢厚彦氏とのコラボレーションモデル「shinra(森羅)」、建築家・隈研吾氏デザインの「クマヒダ」シリーズに新たに追加されたラウンジモデルなどを展示する。
 第七號椅子は100年前の創業当時の製品を復刻。染色家・柚木沙弥郎氏によるオリジナルファブリック「ダンラン」をまとって現代によみがえった。この曲木椅子に合わせ、円をモチーフにした卓子(テーブル)が、このほど追加された。直径75㌢の小ぶりなサイズで、軽量のクリ材を採用、取り回しが容易なのが特徴。
 shinraは、木材を集積した塊から最新の3Dデータを駆使した切削技術で削り出すという、従来の家具作りとは異なるアプローチで生み出される独特のボリューム感と、動物のような有機的な形が特徴。
 一方、クマヒダシリーズに新たに追加されたラウンジモデルは、樹木が持つ柔らかさと軽やかさを表現した、木の文化や日本らしさが感じられるラウンジチェアとテーブルのセット。
 同社は100周年を機に、事業や開発方針、社員の行動指針などの普遍的な考え方を「人を想(おも)う」「時を継ぐ」「技を磨く」「森と歩む」の4つの価値観に集約し、製品開発を行った。

シラカワのコントラクト・オフィスシリーズ「Woody Work Studio」
日進木工のナチュラルブラウンシリーズの新作ソファ
3Dで削り出された飛騨産業のshinra

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