自私寸評

2021年7月7日付 自私寸評

 東京五輪・パラリンピックが始まる。「本当にやれるの」とほとんどの人は思っているだろう。通勤で羽田、成田空港を行き交う電車に乗っているが、外国人の姿は見ない。選手や関係者は入国後、皆、車で移動しているだろうか。NHK、民放の番組編成も五輪の気配はまだない。水面下で準備は進んでいるのだろうが、いきなりムードが変わるのか。なんか怖い▼五輪開催についてはずっと中止派だった。が、7月になり、この段階での中止は無理だろうと思った。先日の東京都議会選挙で五輪について、各党見解が分かれたが、「中止」「中止か延期」という主張には、何だかなあとため息が。かといって五輪を「安全・安心にやるからテレビで見てね」という意見にも賛同できない。結局白票を投じに、雨の中投票に行った▼不思議なことと言えば、「市川市の市長が約1千万円かけて市長室の家具を新調した」、それに対して批判が起きた件。調達先のメーカー名もテレビ等で公表された。「市長が執務で使っている特注の机(157万円)とイス(23万円)=関係者提供」と新聞に写真が出ていた。しっかりとした良い素材の家具である。どの記事(特にネットニュース)読んでも「こんな高い、高級な家具が市長室に必要か」というのが基本にある。安ければ良かったのか。いくらなら良かったのか。いい家具が気の毒だ。この話、どう続くのか五輪よりも興味がある。

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