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★竹細工と鉄家具の職人技が結合 ベガハウス「竹籠スツール」開発①

「竹籠スツール」。水に強く、陽に当たることで味わいを増すという
鹿児島伝統の竹細工と鉄家具職人の技術で誕生した

 注文住宅を手掛ける工務店、ベガハウス(鹿児島市石谷町)は7月24日、鹿児島伝統の竹細工と鉄家具職人の技を組み合わせた「竹籠スツール」を発売した。座面が竹、脚が鉄で出来たスツールで、座面は鹿児島の竹細工職人に制作を依頼、脚部は岐阜県の鉄家具メーカーによる職人の技が生かされているという。
 ベガハウスによると、竹籠スツールは同社のプランナー、長田友紀氏がデザイン。竹製の座面(鉄線編みとタガ)は鹿児島竹振興組合の川添浩史氏、鉄製の脚は岐阜県で鉄家具を制作している杉山製作所が担当した。
 鹿児島は竹林面積が全国一位で、竹細工は古くからの伝統工芸となっている。竹籠スツールは、伝統工法を生かし座面を鉄線編み、サイドには樽の側面を固く締める「タガ」の技術が使われている。
 脚部を制作したのは岐阜県で60年続く杉山製作所。座面を受け止める「S字カーブ」には、長年鉄を扱ってきた職人の技とノウハウが生かされているという。
 軽量で水に強く、陽に当たることで味わいを増すことから、屋外での使用も可能。そのデザイン性とコンセプトが評価され、英国のデザイン品評会「dezeenアワード2020」のファニチャー部門で最終選考まで残り、高く評価された。
 サイズは高さ450㍉、座面の直径300㍉。価格は3万2780円(税込み)。販売サイトは https://vega-design.shop-pro.jp/?pid=158066708

座面には鹿児島伝統の竹細工の技が生かされている

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