ニュース2021.05.16
相合家具製作所(大阪市平野区)は5月12日、アームチェア「ヴィストBAJ」がドイツのデザイン賞「iFデザインアワード2021」を受賞したと発表した。同賞はドイツのハノーバー工業デザイン協会が主催するデザイン賞で、今年は世界52の国と地域から約1万件の応募があったという。ヴィストは京都工芸繊維大学との産学連携によるデザインチェアで、2019年にはグッドデザイン賞を受賞している。
相合家具製作所によると、ヴィストは成形ウレタン構造による自然なフォルムと薄さを重視したデザインが特徴。同社と京都工芸繊維大学製品デザイン計画研究室との3年間にわたる共同研究を経て開発された。
開発テーマは「薄さを追求した上部のモールドウレタン、細さを追求した脚部のアルミレッグ」で、国内コントラクト家具市場では、コストや頑丈さを求めるあまり、デザイン性や座り心地が損なわれてしまう椅子が多いことから、それらを両立させた椅子の開発を目指したという。
開発に当たり相合家具製作所のデザインラボで、5軸のマシニングセンターを使って発泡スチロールを削り出した原寸モデルでデザイン検証を行い、さらに座りと張りの検証や強度試験が行われた。
座りの面では、形状の特性を生かし、背にもたれ掛かると軽くベンディングする機構を持たせた。
張りについては、椅子張りではあまり使用されることのないコンシールファスナーを使用。ファスナーが目立ってデザインが損なわれないよう工夫が凝らされた。
相合家具製作所と京都工芸繊維大学の共同の取り組みは2015年にスタートし、現在も継続しているという。
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