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★抗ウイルスフィルムを発売 東京セロレーベルが接触感染対策用

「カンセンガード」の抗ウイルス性能
ソフトフィルム

 東京セロレーベル(京都市右京区)は12月9日、優れた抗ウイルス性能を持つフィルム「カンセンガード」を発売したと発表した。同社によると各種ウイルスに対して15分で99%以上、30分で99.99%以上減少させる機能を持ち、手すり、ドアノブ、スイッチやボタン類、タッチパネルなど接触頻度の高い個所への感染対策に適している。各種消毒液での洗浄にも強く、長期間機能が持続するとしている。
 新型コロナ感染症の感染拡大に伴い、物品を介して起こる接触感染の懸念が高まっているが、共有物に触れるたびに手指消毒を行うことは容易ではなく、以前から医療機関での院内感染や福祉施設での集団感染が起こる感染経路の一因とされてきた。
 同社では、創業以来の専門技術であるフィルムへのコーティング、粘着加工の製造技術を応用し、2017年から抗ウイルス性を持つ粘着シートの開発を進めてきたという。
 今回発売されたカンセンガードは、物品表面に貼ることで抗ウイルス性が付与できる製品で、用途別に「ソフトフィルム」と「タッチパネル用」の2タイプが用意されている。
 ソフトフィルムは、しなやかな材質のため手すりやドアノブなどの曲面にもしっかり貼り付くのが特長。9・5㌢幅×5㍍巻の粘着テープで、貼り付けたいもののサイズに合わせてカットして利用できる。
 タッチパネル用は、透明性とエア抜け性に優れ、液晶保護フィルムに適しており、さまざまな液晶画面のサイズにカットして利用できる。
 同社では既に京都府内の複数の福祉施設を中心に先行販売を行っており、好評を得ているという。今後は、宿泊施設や飲食店、コンビニやスーパーなどの小売店などにも広く提案を行っていくとしている。
 カンセンガードの公式WEBサイトは https://www.cellolabel.co.jp/kansenguard/

ソフトフィルムのフィルム構成
タッチパネル用のフィルム構成
タッチパネル用

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