ニュース2020.10.07
ショールームで新作披露
伝統の木工技術を駆使した新作が披露される「飛騨の家具フェスティバル」(飛騨の家具フェスティバル実行委員会、飛騨木工連合会主催)が10月24日から28日までの5日間、岐阜県高山、飛騨の両市で開催される。新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕を例年から1カ月以上遅らせ、密集を避けるためメイン会場を設けずに各社ショールームなどで新作を披露する。各社は万全な感染対策でフェスティバルに臨み、独自のイベントやワークショップを企画して来場者を迎える。【関連記事2・3面】
在宅向けのコーナーも
飛騨の家具フェスティバルの5日間の会期中、週末の24・25日の両日は一般公開日、26〜28日は商談日となっている。
新作披露の会場は、飛騨、高山両市の各社ショールーム。イバタインテリアは24、25日に高山市内のサテライト会場、26日以降は飛騨市のショールームで展示を行う。
柿下木材工業所は村半(高山市若者等活動事務所、下二之町)、木馬舎の会場は9月20日にオープンした新ショールーム(高山市三福寺町)。
同フェスティバルは例年、飛騨の民俗文化をテーマにした施設「飛騨・世界生活文化センター」をメイン会場に、ここ数年はホテル、レストランなどをテーマに華やかな展示が繰り広げられていたが、今年は各社ショールームでの展示のみとなった。全国の家具産地展の最近のトレンドとして各社ショールームで個性的な企画展示が増えていることが挙げられる。コロナの影響による苦渋の選択だが、各社ショールームの個性際立つ展示が期待できそうだ。
イバタインテリアは「新たな販売手法やウィズコロナ、アフターコロナにどう取り組むべきかを考えるよい機会にしたい」として白岡崇氏(ヒョウデザイン)による新作を披露する。
柏木工は「女性をターゲットにしたインテリアショップのイメージ展示をブラッシュアップして展開する」ほか、在宅ワーク向けアイテムも紹介する。
「匠館」のショールームの一角にオフィス家具コーナーを開設したシラカワは、木質感あふれるオフィス空間とゼロファーストデザインによるコントラクト・オフィスシリーズを提案する。
日進木工はコロナ禍における快適な自宅での過ごし方、在宅ワークやリモートオフィスなどでの機能的なホームオフィスを提案するほか、組子技法を用いたコースター作り、同社の木工クラブによるクラフトマーケットを開催する。
飛騨産業は、創業100周年を記念した新作をはじめ、「人を想(おも)う」「時を継ぐ」「技を磨く」「森と歩む」の4つの価値観に沿って、パートナーショップに向けた売り場の提案を行う。
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