自私寸評2020.06.03
コロナ生活が続く中で、あまりテレビを見なくなった。NHKのニュース番組を見るくらいで、後はとりだめていた映画や自然関連の特番などを見ている。中身の薄い批判や、個人の思いだけを早口で言いつのるワイド―ショー的な番組にもううんざりしたのだ。世の中あまり変化がないのもあるが、全く不便を感じない▼ワクチンができるのが1年先か2年先か分からないが、多少の緩みを交えながら人は自粛生活に慣れていくのではないか。問題は東京五輪。7月になれば「あと1年」と報道されるだろうが、私もそうだが国民の多くは「無理なんじゃないの」と思っているはず。コロナ第2波の警戒が続く中で五輪準備はできまい。中国人をはじめとしたインバウンドが、普通に来日するような状態に戻らなければ無理な話だ▼家具業界の小売店もコロナ対策に困っている。万全な対策などない。どの店も感染の不安を抱えながら営業を続けるしかない。これを機にEコマースに重点を置く会社も増えるだろうが、大きな家具を買う際は実物を見て、触れたいと思う消費者は多い。むしろこの自粛生活の反動から、実店舗で買い物をしたいと考えるのが普通である。緊急事態が解除されれば人出は増えるだろう▼「コロナによって世の中が大きく変わる」と話す人が多いが、果たしてそうなのだろうか。マスク、手洗いの習慣化と、不景気が続くのだけは分かるのだが。