ニュース

★県産材や職人技駆使 飛沫防止パネル続々

林野庁の本郷浩二長官(右)が執務する長官室に設置された「たくみまさの」の「マナーボード」
縦横使える老津木工のパネル

 新型コロナウイルス感染を防ぐために販売店のカウンターや公的機関の窓口で使われている飛沫防止スクリーン。メーカーも独自の素材や技術を駆使して飛沫防止パネル作りに取り組んでいる。

 林野庁長官などの幹部席に5月14日、山形県の金山スギを使った「マナーボード」が設置された。木材加工メーカーたくみまさの(山形県金山町)が、建具職人に依頼してくぎを使わず木組み工法で作ったもので、新庄市の信用金庫などにも納品されている。高さ73㌢、幅93㌢、脚部の奥行き25㌢。厚さ2㍉のアクリル板を挟み込み、飛沫を防ぐ。山形の地域材の活用を推進する「やまがた森林(モリ)ノミクス」のシンボルマークも掲げている。価格は2万1000円(税抜き)。
 木材販売や特注家具を製造販売している老津(おいつ)木工(愛知県豊橋市)は4月30日、米ヒバ材をフレームに使った木製飛沫防止パネルのオンライン販売を開始した。家族経営の同業者に向けて図面の無料提供も行っている。
 同社によると「家具職人ならではの技術を使って作製されたもの」で塩ビの透明板を取り外して洗浄や除菌ができる。台座は取り外しできるようになっており、縦向き、横向きのどちらでも使用できる。
 サイズは横向きの場合、高さ74㌢、幅99㌢、台座の奥行き28㌢(台座)、価格は合板材 7700円(税込み)、米ヒバ材1万780円(同)。
 観賞魚用水槽や各種プラスチック製品を製造しているスプリング(山梨県大月市)は、アクリル板を利用した「透明卓上仕切り」の販売を開始した。
 サイズは高さ60㌢、幅87~88㌢で厚さ2㍉、重量は約2㌔。卓上に置いたり天井から吊ったりすることができる。縦横どちらでも使用可能。卓上に置く場合、板を支える両端の台の下部に約4㌢の隙間ができ、金銭や書類の受け渡しができる。価格は9800円(税・送料込み)、10枚セットで8万8千円(同)。

スプリングの「透明卓上仕切り」は重さ2㌔の軽量パネル

ニュースの最新記事