ニュース2018.11.07
2010年から始まったMIFFの「ファニチャー・デザイン・コンペティション(FDC)」は、30歳以下の若手デザイナーの発掘と育成を目的にしている。コンペの参加者は、審査員の前でデモンストレーションを行い、作品のプロトタイプを披露する。
今年はアマンダ・オング・シー・ジャンさん(22歳、大学生)のシェルフユニット「フロート」が最優秀賞に選ばれた。必要最小限のミニマルなデザインに徹した自立型スタンドシェルフで、棚板をレイヤー状に積み重ねたフォルムが特徴。棚板はメタルフレームで支え、載せる物のサイズによって位置を調整できるようになっている。
今年のFDCのテーマは「デザイン・コネクト・ピープル」。オングさんは日々の生活の中で、人々を結びつけるのは「遊び」ではないかと考えた。
アイデアは、オングさんが旅行先で滞在した宿泊施設の中庭にあった遊具のモンキーバー(うんてい)で遊ぶ子どもたちを見て思い付いたという。「フローティング(浮いている)」のように自由に遊ぶ子どもたちをイメージして、フレームの中に物を置ける設計にした。シンプルでスマートな見た目とともに、家庭や商用スペースなど幅広い場所に置くことができる汎用性が評価された。
木材はKSKと呼ばれる地域材「ケンバングセマングコック」を使った。KSKは、タイ、マレーシア、インドネシアなどに生育するアオギリ科の広葉樹。材質はやや重硬で、ブナに似た独特の木目を特徴としている。真ちゅうをコーティングした金属製の細い棒もミックスしている。
MITECには「ミレニアム・デザインギャラリー」が設けられ、過去にFDCを受賞した若手デザイナーたちの作品が並べられた。ほかにもマレーシアの伝統的なデザインを取り入れた家具が出展された。MIFFでは、マレーシアのデザインの成長と伝統も体験することができる。
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