ニュース2025.01.15
天然素材による新たな工業材料の開発を行っているELEMUS(エレムス、愛知県岡崎市)はこのほど、漆と木粉を原料とした100%植物由来のバイオマス成形体技術「URCYL(アーシル)」を開発し、1月16日から20日までパリで開催されるインテリアとデザイン関連の国際見本市メゾン・エ・オブジェに出展すると発表した。
同社によるとURCYLは、漆と間伐材や端材などを独自技術で微粉砕した木粉を使用したバイオマス成形原料。ABS樹脂とほぼ同等の物理的強度を持ち、抗菌性、抗ウイルス性、耐熱性を持つため、食器をはじめとする生活用品や照明器具、工業製品の部品などさまざまな活用が見込まれる。
製品化に当たって同社では、デザイナーの秋山かおり氏をデザインディレクターに起用し、生活用品メーカーや企画に関わるデザイナーへのプレゼンテーションを行って、共に事業を推進するパートナーの開拓を目指すという。
ウルシノキの人工発芽にも成功
同社ではURCYL開発に当たって、大学や研究機関と連携してウルシノキの自社栽培に着手し、これまで不可能とされていたウルシノキの人工発芽に世界で初めて成功したとしている。
ウルシノキは通常、分根させた苗を植樹し造林するが、種子から発芽させた苗で増やすことで、環境に順応した個体が育成できる。発芽後15年程度で、樹液を採取できるため、⻑期的に安定した資源供給が可能となる。
同社は現在、愛知県の中山間地で年間約5000本のウルシノキの苗を行政や地元住民、NPOと協力して栽培し、原料の国内生産へ向けた研究を進めている。
★暗闇で光る軟質ウレタンフォーム開発 アキレス、玩具や避難誘導マットなどに応用も
ニュース2025.12.05
★サイズや形が選べる昇降デスク・テーブル プラス「Work Mode」新春発売
ニュース2025.12.04
★家具アップサイクルを事業化 アステックス、空き家問題にも取り組み
ニュース2025.12.03
★書棚ハイタイプを追加 くろがね工作所、組み替え型デスク新製品
ニュース2025.12.02
【長澤良一セミナー採録 クラシック塗装①】師は斎宮武勒 真髄を学ぶ
ニュース2025.12.02
★部屋に合わせ自由にレイアウト アスプルンド、新作ソファの予約販売を開始
ニュース2025.12.01
★沖縄の木の個性を形に 沖縄ウッディフェア開催 県産材の魅力PR
ニュース2025.11.28
★手作り家具工房日本の匠がFSC認証を取得 製品開発に向け始動
ニュース2025.11.28