ニュース2024.08.17
人と木のかかわりからライフスタイルの在り方を追求する木の文化フォーラムが9月28日、東京家政学院大学・千代田三番町キャンパスで開催される。80回目となる今回は「シェーカー家具~作り手から見たシェーカー家具の構造やデザインの特徴や魅力」をテーマにシェーカー家具製作者の宇納正幸氏の講演が予定されている。
シンプルな構造で機能性に優れたシェーカー家具は、18世紀末の米国でシェーカー教徒によって生み出された。無駄を削ぎ落としたフォルムは近代家具デザインに大きな影響を及ぼし、ウィンザーチェアやトーネットの椅子などと共に近代木製椅子のルーツの一つとされている。
今回のフォーラムでは「シェーカー家具大全」の共著者で、40年以上にわたってシェーカー家具の製作に携わってきた宇納氏が、シェーカー家具の生まれた背景、デザイン、構造、製作方法などについて解説する。
また会場には、シェーカー教徒が製作したオリジナルのオーバルボックス、キャリア、スツール、100年以上前に製作されたロッキングチェアを解体した部材、宇納氏製作のシェーカーチェアなどの展示が予定されている。
第80回木の文化フォーラムは9月28日14時~16時、東京家政学院大学・千代田三番町キャンパス(東京都千代田区三番町22)1号館1508教室。参加費は千円(学生は無料)。定員50人。申し込みは木の文化フォーラム事務局ウェブサイト、またはメールアドレス(kinobunka2002@gmail.com)。
◇宇納正幸(うのう・まさゆき)氏 1960年、京都市生まれ。嵯峨美術短期大学インテリアデザイン科卒業後、飛騨高山のアリスファームでシェーカー家具の製作に携わる。86年、京都市内に宇納家具工房を開設。95年、アリスファームからシェーカー家具の図面や治具を引き継ぎ、シェーカースタイルの家具製作を行いながら、作り手の立場からシェーカー家具について研究を進めている。
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