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★カリモク家具がグランプリ受賞 オルガテック東京アワード

選考委員長の木田隆子氏からグランプリのトロフィーを渡されるカリモク家具副社長の加藤洋氏
内外の有名デザイナーから若手の作品まで積極的に取り上げたカリモク家具ブース

 日本を代表するオフィス家具の国際見本市「オルガテック東京」のコンペティション「オルガテック東京アワード」の結果が5月30日、東京ビッグサイトの会場で発表され、カリモク家具がグランプリを受賞した。
 同アワードはこれまで「ベストプレゼンテーションアワード」として行われ、初開催からコクヨが2年連続でグランプリを受賞した。オフィス家具メーカー以外での受賞は初となる。グランプリが発表されると会場からどよめきが起きた。
 カリモク家具は、「なんでも作るよ Living in harmony with」をコンセプトに、同社の技術力と企業姿勢、森との共生への思いを6つのゾーンに分けて表現した。
 展示全体のディレクションはプロダクトデザイナーの小宮山洋氏、企画・CMFディレクションは藤本美紗子氏、メインビジュアルは木を主材としたアート作品を手がける古武家賢太郎氏とグラフィックデザイナーの田中せり氏、会場のスタイリングはファッション業界でも活躍する武藤亨氏が手掛けた。
 選考委員長の木田隆子氏(エル・デコブランドディレクター)は 「その場にいてすごく心地よく、人が歩く風でファブリックが揺れたり、表現が柔らかい形でなされていて、これは応援したいなと審査員の気持ちの中に素直に入ってきた。見せ方が素晴らしかった」と選考理由を述べた。
 カリモク家具副社長の加藤洋氏は「思いがけずグランプリをいただき気が動転している」と受賞の感想を語った。
 展示については「変化が求められる時代において、新しい変化を促す上で、いま私たちカリモクが思っていることや、社会を良くするために成し遂げたいと思っていること、自社だけではやりきれないこと、そうしたことをオープンにして、出展者や来場者に新たなシフトデザインに向けた変化を促すことができたらいいなという形で会場設営した」と説明した。
 最後に「引き続き新しい働き方や働き方につながる生き方そのもの、社会も含めてより良くするために、自社単独で考えるのではなく、いろんな方たちと交わりあいながら、時に葛藤もあるかもしれないが、それもまた楽しみつつ乗り越えて、新しいより良い未来を作っていきたい」と抱負を述べてスピーチを締めくくり、壇上を降りるとガッツポーズで喜びを表した。

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