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★変形するテキスタイル開発目指す ZOZO NEXTと金沢大学が共同研究

 ファッション衣料販売のZOZO NEXT(千葉市稲毛区)は5月10日、空気圧で駆動する人工筋肉「流体アクチュエータ」を活用した変形するテキスタイルの研究を金沢大学(石川県金沢市)と共同で今月開始したと発表した。
 同社によると、この研究はテキスタイルの持つ特性の中で、人と触れ合う際に変化する「形状」や「硬さ」に着目し、流体アクチュエータとテキスタイルを統合させる技術開発を通じて、テキスタイルの構造や動作機構、アクチュエータに関する技術的知見の獲得を目指す。
 期待される研究成果としては、ライブパフォーマンスなどの衣装で魅力的な表現への応用を目指すほか、将来的には変形テキスタイルを用いた住環境空間やモビリティ領域でのインタフェースとしての活用を検討していくとしている。
 金沢大学で研究を担当する理工研究域フロンティア工学系の平光立拓助教は「さまざまな繊維を絡めることで形成されるテキスタイルは、次世代のソフトメカニズムとして興味深い題材で、表現分野での利用やインタフェースとしての応用を意識することで、要素技術の研究としても新しい着想を得られると期待している」とコメントしている。
 またZOZO NEXTの高橋一馬取締役COOは「スマートテキスタイルの新領域における技術的知見を獲得するため、ZOZO NEXTとして新たな価値創造への挑戦となる。スマートテキスタイルの役割がより拡張され、ファッションとテクノロジーをかけ合わせた新たな取り組みのシーズとなることが期待される」と語っている。

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