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★廃プラからオリジナル家具 REMARE、板材の販路拡大へ

廃プラスチックを原料としたテーブル天板

 廃プラスチックを用いたリサイクル材を製造販売しているREMARE(三重県鳥羽市)は3月9日、海洋プラスチックなどを原料とする板材の生産体制を強化するとともに、一点もののオリジナル家具などへの販路拡大に向けて協業企業の募集を開始した。
 同社によると、板材は最大幅900㍉×長さ1800㍉×厚さ30㍉。これまでテーブル天板や什器、棚などオリジナル家具のほか看板のボードなどに使われてきたが、今月から一点もののオリジナル家具製造にも対応するほか、家具一般に使えるよう体制を整えていくとしている。
 原料は国内海洋プラスチックゴミの6割を占める使用済み漁具ならびに商業施設やオフィスなどから出る廃棄プラスチック。
 粉砕したプラスチックフレークを色分けし、熱プレス時の配置によって独特な表情のマーブル模様になるのが特徴。色の配合によって鮮やかなデザインや空間に馴染むデザインも可能という。
 板材1枚に使われるプラスチック量は約30㌔㌘で、海洋プラスチック削減とともに、廃プラスチックを焼却せず、マテリアルサイクルの形で再利用することでCO2削減にもつながるとしている。
 同社では、家具のほかボールペンや時計、ランプシェード、アクセサリーなど生活雑貨の試作にも取り組んできたが、今後は板材を基にした新製品開発を進めていく方針で、利用企業との協業を呼び掛けている。
 ◇問い合わせはEメール(info@remarematerial.com)または問い合わせフォーム

独特な表情のマーブル模様を持つ(㊨も)
日用品などの製品開発例

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