ニュース

★家具の国内市場予測5年間で0.2%成長 ライフスタイルの変化が影響

成長のプラス要因としてライフスタイルの変化が大きく影響するという(業界予測リポートより)
家具市場規模の推移(業界予測リポートより)

 経済予測専門のクラウドサービス「xenoBrain(ゼノブレイン)」を運営する「xenodata lab.」(ゼノデータ・ラボ、東京都渋谷区)は9月2日、家具メーカーの国内市場規模について、5年間の推移をAI(人工知能)で予測したリポートを公表した。
 業界予測リポートによると、家具メーカーの国内市場規模は、現在の1兆2691億円から、今後5年間で0・2%成長し1兆2716億円に達するという。
 成長率を内訳別に見ると、オフィス家具メーカーは、マイナス2・83%の市場縮小が予測されるが、家庭用家具メーカーのプラス8%の成長が寄与して、全体として0・2%成長。時系列で見ると1年後、2年後の成長が比較的大きいと予測している。
 今後5年間で家具メーカーに影響する市場環境の変化を8つのカテゴリーに分類すると、プラス要因としてはライフスタイルの変化、マイナス要因としてはコロナ対策・制限緩和の影響が大きいと予測する。ライフスタイルの変化の具体的な要因は、2地域居住の進展、時間と場所を自由に選択する働き方であるABW(アクティビティー・ベースド・ワーキング)の導入、都市化の進展。コロナ対策・制限緩和の具体的要因は、テレワーク需要増加やオンライン観光需要増加としている。
 国内市場の主要プレーヤーとして、家具・インテリアで製造小売業を営むニトリ、オフィス家具で国内シェア1位、2位を誇るコクヨ、オカムラが上位にランクインした。
 予測はゼノブレインの対象である国内40万社を母集団として独自に業界分類を行い、家具メーカー業界所属企業の国内家具売上高合計(推定)を市場規模としている。

※予測結果をまとめたレポートのダウンロードはこちらから

国内市場の主要プレイヤー(業界予測リポートより)

ニュースの最新記事