ニュース

★ポール・ケアホルムのチェアとテーブルを発表 フリッツ・ハンセン創業150周年で

PK0 AチェアとPK60テーブル

 フリッツ・ハンセン・ジャパン(東京都港区)は4月5日、フリッツ・ハンセン創業150周年を記念して、デンマーク出身のデザイナー、ポール・ケアホルムによるPK0 AチェアとPK60テーブルの復刻を発表した。価格と店頭発売日は未定としている。
 同社によるとPK0 Aチェアは、ケアホルムがフリッツ・ハンセンでデザイナーとしてのキャリアを歩みはじめた1952年にデザインされた。流れるような曲線的なデザインが特徴で、ヘンリー・ムーアやジャン・アルプの彫刻などに影響を受け、成形合板技術の限界に挑んだ製品。今日まで600脚しか存在しないという。
 発売されるのは、オレゴンパインとブラックカラードアッシュを用いた2種類で、ウッドとコントラストを描く朱色のスペーサーが付属する。
 フリッツ・ハンセンのデザイン部門責任者を務めるマリー=ルイーズ・ホストボ氏は「成形された彫刻的な2つのフォルムは、シンプルなスペーサーによって結合し、フレームもベースも存在しない座り心地のよい椅子を実現した。このデザインは色褪せることのない美学、機能性とともに私たちにインスピレーションを与え続ける」とコメントしている。
 一方のPK60は、PK0 Aチェアとともにデザインされながらも製品化されることがなかった円形のコーヒーテーブル。ケアホルムが彫刻家イサム・ノグチの作品からヒントを得たという。
 透明ガラスを使用したテーブルトップと、ブラックカラードアッシュまたはオレゴンパインのベースで構成され、継ぎ目のないウッドベースはスチーム曲げ木技術の可能性を追求したプロポーションが特徴。

ニュースの最新記事