ニュース2021.11.26
オカムラ(横浜市西区)は11月24日、慶應義塾大学SFC研究所ソーシャル・ファブリケーション・ラボ(代表・田中浩也環境情報学部教授)と共同で、バイオマスプラスチック素材のオフィス家具を3Dプリンターで製作するデザイン技術「Up―Ring(アップリング)」を開発したと発表した。
同社によると、3Dプリンターによる生産は金型が不要なため、生産準備段階での費用削減を図られるほか、製造時の材料消費、騒音、消費電力を抑え、1台から生産が可能なのが特徴。
材料となるバイオポリエチレンはサトウキビから作られ、石油化学系ポリエチレンに比べてCO2発生量を70%削減。単一材料で作られるため、使用後は粉砕して再度3Dプリンターでの成形が可能という。
開発されたチェアは、座っている人がバランスボールのように自ら重心を移動させ、背中や膝の安定性も確保できる新たな形状となっている。
バイオポリエチレンを家具に加工するためには、層間強度を高め、反りを抑えるためにフィラーを混合した上で、3Dプリンター内で加熱・溶融した材料をノズルから射出させ、何層も重ねて成形する。
Up―Ringプロジェクトは、環境省が提唱している脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業の中の「バイオポリエチレン家具3Dプリント製造実証事業」の一環。
オカムラと慶應大ラボでは、今回の研究成果を基にオフィス家具デザインの具体的な製品化に向けて検討を進めているとしている。
Up―Ringの詳細はhttps://www.okamura.co.jp/product/seating/3dprinterchair/
★家具端材でコーヒー燻製 カンディハウスが新規事業を立ち上げ
ニュース2025.04.25
★独デザイン賞をダブル受賞 神谷コーポレーション「フルハイトドア」2製品
ニュース2025.04.23
★アダル、ミラノに現地法人 欧州での販売強化とグローバル展開加速図る
ニュース2025.04.20
★天板に革張りの上質感 イビケン「アップボーンレザーファイバシート」新サイズ発売
ニュース2025.04.19
★自由に組み立てられる収納家具 4FUL「MULTI BLOCK」発売
ニュース2025.04.18
★一枚板家具で新ブランド 板蔵ファクトリー、一点物の銘木を定額制で
ニュース2025.04.17
★桐の力で湿度を整える 大川家具ドットコム“呼吸するベッド”発売
ニュース2025.04.16
★障がい者・高齢者のための化粧リハビリ自助具 東京工科大とカリモク家具が共同開発
ニュース2025.04.15
ニュース2025.04.14