ニュース2021.11.16
情報通信サービスのbeero(東京都渋谷区)は11月10日、ジーンズの製造工程で大量に破棄されるデニムの端材を樹脂で固めた新素材を開発したと発表した。その素材を使った家具ブランド「urgent undo」を11月18日に公開するとしている。
同社によると、衣類は製造工程の中で多くの環境負荷をかけて作られているが、安価な衣類が大量に生み出される中で、一日あたり約1300㌧が廃棄され、そのうち95%が焼却処分されている。
今回の新素材は、デニムの端材を綿状に戻し、紙繊維と混ぜ合わせて、和紙の製造工程で使われている紙漉きの技術でシート状にし、それを樹脂で固めたもの。全く新しい色彩、新しい風合の石のような素材だという。
原料はデニムに限らずスーツやセーターなどを同様の技術で固めることもでき、廃棄される端材を長期間利用できるものにすることで環境問題に貢献するとともに、ファッション業界のサステナビリティにも寄与するのが目的。
素材と製品の開発に当たって同社では、木工家具作家の戸沢忠蔵氏(ヒノキ工芸会長)に依頼。職人技術との融合による「100年愛してもらえるものづくり」が実現したという。
今後は、製品の幅を広げ、家具を買う人が住環境に合ったものを選びやすくするとともに、さまざまなファッションブランドとタイアップして、それぞれのブランドカラーが出たテキスタイルをアップサイクルしていく。また環境貢献の規模拡大のために、建築やインテリアのプロジェクトにも参画できる大型サイズの製品開発を進めるとしている。
新製品は11月18日~23日に東京都新宿区のリビングデザインセンターOZONEで開かれる関係者向けの展示会で発表される。
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