ニュース2021.09.28
マテリアルシンクタンクのhide kasuga1896(東京都港区、春日秀之代表)は9月27日、建築家・隈研吾氏が10月1日付で同社企業顧問に就任することを明らかにした。
同社が運営するサーキュラーエコノミー構築を目指すコンソーシアムなどにアドバイザーとして参画するとしている。
同社は2012年に設立されたシンクタンクで、18年に素材研究所「hide kasuga LABO」を信州大学国際科学イノベーションセンター内に開所。19年には東京都港区にサーキュラーギャラリー「gallery de kasuga」を開業するなど、素材を軸に環境、エコ、リサイクル建築、空間デザインなどの事業を進めてきた。
20年には「素材・製品・消費者・再生」の循環を目指す産学官連携コンソーシアム「グリーン・コンポジット・ヒルズ」(GCH)を結成。
人工繊維や天然繊維と環境調和型のプラスチックからなる柔らかい複合材「コンポジット・テキスタイル」を軸に、最終製品メーカーや市場と連動してトレーサビリティ構築を進めている。同時に複合材の分離技術の確立を進め、循環(サーキュレーション)の仕組みの構築を目指すとしている。
GCHには信州大学繊維学部や三井化学が参画しており、今後さまざまな企業、学術、行政機関の参加を予定しているという。
■デザインと新素材で未来へ提言
◆隈研吾氏のコメント 初めてhide kasuga1896社の表参道のショールームにうかがった際、カーボンファイバーをはじめとする新しい素材から、日本の伝統的素材である麻などの自然素材まで、さまざまな素材を新しい手法で再構築し、リユース・リサイクルを目指す考えに深く感銘を受けました。
今回、同社の顧問をお受けすることにしたのも、そのコンセプトをもとに、プロダクトや家具、建築や都市環境に至るまで、私がデザインするものと同社の新しい素材の相乗効果で未来への提言ができると考えたからです。
今後は、まずは持続可能でかつ質感の高い素材を共に開発し、その素材から何をつくることができるか可能性を探求したく、新しいチャレンジを楽しみにしております。
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