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★ミラノサローネ新代表にマリア・ポッロ氏が就任

マリア・ポッロ氏

 イタリア家具工業連盟イベント社(FLAE)は7月21日、ミラノサローネ国際家具見本市の新代表にマリア・ポッロ氏が就任したと発表した。女性のミラノサローネ代表就任は初めてという。2020年のミラノサローネは新型コロナまん延により延期され、今年9月5日~10日に開催が予定されている。

 ポッロ氏は1983年生まれ。ブレラ美術アカデミーで空間演出デザインの学位を取得。デザインに専念する前の10年間はデザイナー、オーガナイザー、キュレーターとして劇場や芸術イベントに携わり、国際的なイベントを手がけてきた。
 その間、同氏は家業に携わりながら、父親のロレンツォ・ポッロ氏や建築家のピエロ・リッソーニ氏とともに、スタイルを重視した研究や新製品の開発に取り組み、ミラノサローネでの存在感を示してきた。
 2015年にイタリアのデザインブランド、ポッロ社のマーケティング・コミュニケーション・ディレクター。19年にはアルタガンマ財団の理事に就任した。
 その後、イタリアの家具メーカーが集結するアッサレード(イタリア家具工業連盟の家具部門)のエグゼクティブ・ボードを経て、20年9月にFLAE代表に就任した。
 FLAEのジャンフランコ・マリネッリ社長は「若くて意欲的な代表の選出は、大きな変化の時期にイベントの国際的な役割を強化するための戦略の一環。ポッロ氏はFLAE全役員のサポートのもと、確固たる決意を持ってミラノサローネの成長と再生の道を歩んでいくだろう」と述べている。

★多くの課題解決と品質維持に努力

 【マリア・ポッロ氏のコメント】
 私はミラノサローネとともに育ってきました。子供のころ、祖父のカルロに連れられて旧会場のパビリオンを見に行ったものです。ローの新会場に移転してからも後を追い、上海ミラノサローネにも参加できたことに感激しました。今日、このような重要で変化に富んだ時期にこの役割を担うことができ、大変光栄に思っています。私を支えてくださった皆さまに感謝いたします。私は、このイベントとその輝かしい伝統にふさわしい存在でありたいと思います。私と理事会は、サローネが世界で唯一の必要不可欠なデザインショーケースとして、持続可能性、デジタル化、研究、革新、創造性、包括性に関する将来の課題に取り組み、常に最高の品質を維持できるよう努めてまいります。

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