ニュース2021.07.20
住友林業、ブレインエナジーと東京慈恵会医科大学の3者は7月19日、うつ病に対する木の効果の解明に乗り出したことを発表した。 住友林業の木の効果研究・快適空間創出の実績やノウハウ、ブレインエナジーのストレスと治療環境の構築に関する中枢神経データベース、慈恵医大の医学的知見を組み合わせることで「木の新しい価値を発見し、精神・心理療法の分野でもより良いサービスの提供、より快適な空間づくりを目指す」という。
3者は昨年11月、木質内装建材や木の香りによる治療環境が精神・心理療法に与える影響についての共同研究で合意、研究方法や治療環境の仕様について検討を進めてきた。慈恵医大附属病院の精神神経科外来・心理療法室を内装木質化、臨床試験を進め、治療環境効果を明らかにする。
同研究では、うつ病を対象に木材の見た目や香りを用いた治療環境が、精神・心理療法に補助的な効果があるかどうかを検証する。今後、木質化した心理療法室と通常の心理療法室でうつ病に対する認知行動療法を約16週間かけて実施、うつ病の重症度を評価するハミルトンうつ病評価尺度や、近赤外線によって脳機能を測定する近赤外スペクトロスコピーなどによる観察・検査を行い、治療環境の違いが精神・心理療法の効果にどのような影響を与えるかを検証する。
植物や木材には、抗うつ・抗不安効果が期待されており、自然を空間デザインに取り入れたバイオフィリックデザインが注目されいる。軽症うつ病の薬物療法による効果の実証度が高くなく、うつ病の回復期は、認知行動療法などの心理療法が有効であり、薬物以外の代替あるいは補助療法が重視されていることが背景にあるという。
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