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★造船古材を家具に活用 「瀬戸内造船家具」プロジェクト始動 愛媛の新たなブランド目指す

「瀬戸内造船家具プロジェクト」で製造される製品例
ダイニングテーブル

 オズマピーアール(東京都千代田区)と、浅川造船(愛媛県今治市)、ConTenna(愛媛県伊予市)の3社は6月22日、これまで廃棄・焼却処分されてきた使用済み木材を活用し、オリジナル家具を製造・販売する「瀬戸内造船家具プロジェクト」を開始したと発表した。
 プロジェクトで使用される古材は、浅川造船がケミカルタンカーの建造過程で足場板として使用したもので、木材の厚さは50㍉。
 製造するのはダイニングテーブル、ワークデスク、折り畳み式ダイニングテーブル、ベンチ、テレビボードなど。このほかオーダーメイドにも対応するとしている。
 3社によると浅川造船が本社工場を置く今治市は、瀬戸内に位置する日本を代表する造船の町で、造船古材はこれまで廃棄、焼却処分されてきた。
 プロジェクトでは、古材特有の風合いの魅力を生かし、古材に「瀬戸内造船家具」という新しい役割を与え、社会に流通させることで、愛媛県の地場産業を起点に未来の地球環境を守る循環型社会への貢献を目指すとしている。
 企画製造された家具は、オンラインマーケットプレイスの「iichi」(https://www.iichi.com/shop/contena)ならびに愛媛県伊予市のセレクトショップ「ConTenna」で販売される。
 プロジェクトで使用される古材は、厚さ50㍉で、家具だけでなく床材などにも利用可能で、足場板本体の販売にも対応するという。3社では瀬戸内造船家具との協業を希望する企業に参加を呼び掛けている。問い合わせは、オズマピーアール(電話03・4531・0232)。

ワークデスク
ベンチ
船の建造過程で発生する古材

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